新マネ就任2 ページ6
お、瑠璃子が笑った。珍しい
滝「分からないことがあったら何でも聞いてね」
水下『え、あ、はい。まあ』
滝「男しかいないからさ、花が咲いたみたいで嬉しいよ」
水下『どうも、ありがとうございます』
すっげぇ優男だぁ…まあ、私の幼なじみには負けるけどね、天然で私を褒め殺ししてくる。こっちが照れ爆弾MAXボンバーしても止めてくれない。
水下『滝先輩、腕にサポーターしなくて大丈夫ですか?』
滝「大丈夫だよ、ありがとう。……オレがテニスしてるとこ、見せたっけ」
水下『見なくてもある程度分かりますよ』
うお、これは驚いている顔。私でも分かるよその顔は。当たり前じゃないことは分かってるけど、驚かれるとどうもなー……。
滝「すごいね…」
これはどっち?感心してんの?呆れてるの?え、その目はやめろ怖い怖い。
水下『私にとっては当たり前なので…褒められると照れますね』
うおっ、微笑みがイケメンだぁ…。流石はテニス部、顔が良い。テニス部のレギュラー条件に顔って項目があるの本当なのかもしれない。うちの幼なじみもイケメンだし。
滝「そういえば、さっき言ってた幼なじみもテニス部なの?」
水下『はい!そうです!カッコいいですよ、すっごく!別の中学なんですけど』
滝「同じ学校行かなかったんだ」
水下『……幼なじみ、イケメンでしてね。ほとんど毎日修羅場で…』
滝「あぁ……」
流石は色男、こっちの苦労を知っているから付かず離れずの距離で話してくれるぜ。しかし、知らないな。ガチの人は会話すら修羅場ポイントだ!経験者の私が言うから間違いねぇ
水下『まあ、なったからには全力でお支えしますよ。いざってときは、守ってください』
滝「そうだね、大切なマネージャー達だ」
うんうん、良い人そうで助かった。たまに1人じゃどうもできないのがいるからね、男使ってきたり、カッターキャーしてきたり、まあ、くにちゃんが信じてくれたから平気だけど。
向「なあ、お前ってテニスできんのか?」
水下『ナメないでください……窓ガラス全破壊させて見せますよ!』
向「コントロールどうなってんだよ!」
水下『球技は苦手ですからね!』
向「つーか、この前と全然態度違うじゃねぇか」
水下『本、返してくれたので。ルールさえ守ればあんな態度は取りませんよ』
向「逆に怖えな……」
いやあそれにしてもイケメンだらけ、多種多様のイケメンしかいない。修羅場はごめんだぜ?
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作者名：キメラ | 作成日時：2022年10月22日 23時
