02 ページ2
私はほぼ衝動的にフェンスに手をかけた
ここならある程度の高さはある
この高さから落ちたら
あっちの世界に行けるのかな
そうしたら家族は悲しんでくれるかな
クラスメートは…多分悲しまない
だってほぼしゃべったことないし
前の席の康二は地元が同じらしく
よく話すけど(というよりほぼ一方的)
それ以外の子は
名前もよく覚えていない
生暖かい夏の風が
私の背中を押すようにふく
まるで、
楽になれるよと教えてくれている気がした
時間は日付を随分前に越していて
シンデレラの魔法はとっくに解けたころ
誰もいない寂しい時間帯
止める人なんていない
ぐっと体を持ち上げ
フェンスを越える
ギリギリのところに立ったけど
恐怖心なんか微塵もない
むしろ
どうなるんだろうっていう
好奇心すら芽生えた
体を徐々に傾ける
「月が綺麗ですね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さほ(プロフ) - かーなさん» コメントありがとうございます！ 続きも是非読んでください！ (2020年8月26日 17時) (
レス) id: f9a615fd38 (このIDを非表示/違反報告)
かーな - とても面白いです！これからも頑張ってください! (2020年8月26日 17時) (レス) id: 6c5f150f67 (このIDを非表示/違反報告)
さほ(プロフ) - なまじさん» コメントありがとうございます！ これからも楽しみにしていただければ幸いです！！ (2020年8月26日 17時) (レス) id: f9a615fd38 (このIDを非表示/違反報告)
なまじ(プロフ) - どうなっていくのか楽しみです！投稿待ってます！ (2020年8月26日 16時) (レス) id: f41e96d579 (このIDを非表示/違反報告)
さほ(プロフ) - すみません すっかり忘れてました 教えてくださりありがとうございます！ (2020年8月26日 6時) (レス) id: f9a615fd38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さほ | 作成日時：2020年8月25日 23時
