飴色の青春 2 キャンジャニ (ページ45)

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ほしいものは Ⅱ ページ45

錦子ちゃんがご機嫌になって、決めた服をお会計して、とりあえずどこかのお店でお茶しよう、ということになった。

ショッピングモールに入ってフードコートを目指す。みんな遠慮せんと好きなもん食べれるから便利やな。

人数が多くなると、私は自然とみんなの後ろを歩く。楽しそうにはしゃぐ姿を見てるのは楽しいし、性に合ってる。お互いに気を使いすぎないで居心地のいい距離感を作れるから、このみんなといるのが好きなんだと思う。

そんなことを思いながら、並ぶ店を眺めつつ歩く。ふと、視界に入ったお店のディスプレイ。すっと視線が吸い寄せられるようにそちらをむく。一瞬、思わず足が止まる。

横「くらこー？」

横子ちゃんの声で我に返る。少し先にいるみんなに追いつくと、横子ちゃんがそっと隣に来て問いかける。

横「どうしたん？なんか気になる店、あった？」

倉「ううん。だいじょーぶ、見てただけ。」

横「そっか。」

フードコートでおやつを食べながら買ったものを見せ合ってひとしきり盛りあがって、これからどうしよう、という話題に移る。

安「安子、ハンドメイドのお店寄りたい！」

丸「ええなぁ、安ちゃんついてってええ？」

安「ええよ！みんなは？」

錦「錦子も一緒行く！」

村「ここ、でっかい本屋あるねん。後でええから寄らせて？」

す「私も本屋、寄りたい。CDショップあるねん。品揃えええから…。」

横「じゃあ、ちょっと別行動でもええんちゃう？待ち合わせの時間決めて。」