・ ページ2
おかんが朝からあったかいスープにしてくれたからちょっと汗までかいたし、昨日も行けたし…
と、思ってんけど、さすがにあかんかった。
風もなんか強くて、歯の根は合わんし、くしゃみも止まらんし…
したら
倉｢おはよう、すば子ちゃん。はいこれ。｣
…あったかい
倉子が神様に見えたわ。うん。
しかも、人肌の暖かさすら感じるし、てことは今の今までつけてたんやろな。
すっぽりと被せてくれて、髪の毛とかまで軽く整えてくれるし。
倉子、神様というよりお姉ちゃんに見えてきた。お姉ちゃんおらんけど。
肌触りのいい落ち着いた色味のスヌードは使用感があんまりなくて、もしかして買いたてとか？おろしたて、とか？
倉子、こういう色似合うし、制服にもあってるし…
そんなんやのに、今日1日貸してくれるとか…
倉子ぉ…お母さんに見えてきた…
そっと顔を見上げると(いやデカイな)あ、ちょっと笑ってる、かな。…今めっちゃナチュラルに頭撫でたな、お前。
先へと進もうとする倉子。少し強めの風が吹いて、ツインテールの間から見える少し長めの白くて綺麗な首をちょっとだけ窄めた。すんっ、と軽く鼻を啜る音が聞こえた気もして。当たり前やけどちょっと寒そうで。
その背中にぎゅっと抱きついた。
倉｢わっ｣
｢倉子、お前、ええ子やなぁ…｣
倉｢…なに急に｣
｢うん、お前はええ子や。優しぃ子やで。うん。でっかいし。｣
首筋にそっと顔を埋めると、呆れたため息をつく倉子。
倉｢でかいは余計やねん。｣
｢…倉子よ｣
倉｢ん？｣
｢…これ何カップ？｣
倉｢おい。セクハラすな。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らむ倉 | 作成日時：2020年10月23日 23時
