雨に恋した風と風に愛された雨。 (ページ8)

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冨岡さん言葉がいつも足りないからね、、
聞き方によっては少し怖く感じてしまうだろう。

でもこの子、私達が来るまで耐えてたんだよね。
きっと今より成長したら良い剣士になるだろうな。

『えっと、大丈夫？』

？「……」

ダメだ、完全に放心状態だこれは。
心が折られている、、まるで自尊心を傷付けられたような感じ。

だけどこんな事でへこたれてちゃ鬼殺隊なんてやっていけない。
時には残酷な現実だって待っているんだから。

『…私が今から言うこと聞いてくれるかな？聞かなくてもいいけどね。だけどその時は君の成長はここまでだと思った方がいい。』

？「……!?」

『今の君では柱どころか強い鬼とも対等に戦えない。呼吸が上手く使えてないね、傷が治って任務が与えられるまで訓練するといいよ。君は元の才能がいいから、、もっと強くなれるから』

？「…….わか、た、、」

意外と素直に聞いてくれたな。
だけど傷がエグい、、隠の人にこの子を預けないと。

縄を切って猪くんを解放し背中におんぶする。
確か蝶屋敷のところのカナヲちゃんと一緒に隠がいるはずだけど、、

おんぶしたまましばらく走っていると隠の人達と合流出来た。
とりあえずこの子を預けよう。

『すみません、この子をお願いしても、、？』

隠「雨柱様っ！この子は、、猪？いや人間ですね、了解しました！こちらで応急処置を施します。」

猪くんを隠に預けたはいいけど、カナヲちゃんが見当たらない。
1人でどこかへ行ったのかな？あの子は強いから大丈夫だと思うんだけど、万が一何かあったら大変だ。探しに行った方がいいよね。

『カナヲちゃんは？』

隠「カナヲ様ならここから北の方へ行きました！」

『何度もごめんね、ありがと！』

隠「いえ！(雨柱様はやっぱりお優しい、、)」

北の方へ木の上を飛び移りながら移動する。
しばらくして鬼の気配を感じた。
けど普通の鬼じゃない、この気配は、、

『禰豆子ちゃん、、！』

トコトコと走る禰豆子ちゃんが目に映る。
その後ろには刀を振るカナヲちゃんが、、
炭治郎は、、なんか気絶してる。、

カナヲちゃんは一気に近付き禰豆子ちゃんの頸を斬ろうとする。
あれはヤバい、、当たる！

『カナヲちゃんごめん！』

私は木の上から飛び降りながらカナヲちゃんの刀を蹴り飛ばす。

カ「え、、？」

禰「むー？？」

私が攻撃しないと分かったらしく禰豆子ちゃんは私の足にしがみついた。