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1ヶ月ほど経って、私は御館様に呼ばれ産屋敷邸に来た。
私の他に冨岡さん、しのぶちゃんも呼ばれたらしく3人揃って御館様から任務を聞きにいった。
御館様の背後で正座をし、御館様の言葉を待つ。
すると一匹の鎹鴉が戻って来た。
御「よく頑張って戻ったね。私の子供達はほとんどやられてしまったのか。そこには十二鬼月がいるかもしれない。柱を行かせなくてはいけないようだ。」
十二鬼月、、もしそれが本当ならば早く行かないと。
少しでも多くの隊員の命を救わねば。
御「義勇、しのぶ、そしてA」
御館様に名前を呼ばれ三人同時に「御意」と返事する。
し「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに。冨岡そんとAさんもそう思いません?」
冨「無理な話だ、鬼が人を喰らう限りは。」
『そうだね、しのぶちゃん、、』
このしのぶちゃんの言葉が本心から来るものなのかは分からないが、なんとなく陰がかかっているように聞こえた。
いや、それよりも今は那田蜘蛛山に行かないと…
_ _ _
着いたはいいけどこの山、鬼の気配やばくない?
あちこちからエグいほど気配が伝わってくる。
し「私はこっちに行きますので、冨岡さんとAさんはあちらをお願いしますね。それでは」
しのぶちゃんはそう言って東の方へ行ってしまった。
冨岡さん、、相変わらず無口だなぁ。
一応だけど兄弟子なんだよね、この人。
冨「……鬼がいる」
『はい?』
冨岡さんはただその一言呟いて走っていってしまった。
いや!待たんかい!と1人ツッコミをしながら追い掛けるとそこには、、なんだこれ。蜘蛛の顔をしたでっかい鬼がいた。
その鬼の手には今にも潰れそうな猪、、いや隊員がいる。
『雨の呼吸 壱ノ型 雨涙流転!』
冨「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」
私が鬼の両腕を根本から斬り、冨岡さんが頸を斬る。
猪頭くんは、、良かった大丈夫みたい。
?「おいお前ら!俺と戦え!!」
『え?』
し、勝負、、?
いや流石に負傷者を傷付けるほど、私は鬼じゃ、、
助け舟を出そうと冨岡さんを見ると彼は持っていた縄で猪頭くんを木に吊るしていた。
それでも猪頭くんがギャーギャーうるさいから冨岡さん怒っちゃって、何か言ってた。怖っ、、
『冨岡さん、先に行ってて下さい』
冨「?あぁ、わかった」
冨岡さんが行ったのを確認し私は猪頭くんに近寄る。
……やっぱり、しょんぼりしてる。
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2020年3月1日 18時