RAIN 67 ページ27
T.M side
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今、目の前にいるのは
『お風呂…ありがとうございました…。』
風呂あがりだからか、少し顔が火照っているAちゃん。
この子は、俺の今の好きな人…っていうより気になっている人である。
だが、きっと彼女は手越のことが好きなのだ。
おそらく、手越も。と言いたい所だが…
「…結局、手越に追い出されたの？」
Aちゃんが、リビングのカーペットに座るのを確認してから問う。
すると、Aちゃんは一瞬目を見開き顔を伏せてしまった。
『…追い出された、というより…逃げてきたって感じですかね。』
小さな声でゆっくりとつぶやいた。
彼女は、手越の家に居候していたのだが、数時間前の出来事のせいで
現在、俺の家にいる…というわけだ。
俺的には嬉しい展開だが、手越のことを考えるとそうはいかない。
手越は、今日話したことだったり行動から、彼女のことを好きになっているのはわかっていた。
だが、黒瀬の存在が二人の関係を壊した、というところだろうか。
「逃げてきたの？だって、Aちゃんは何もしてないんでしょ？」
俺は、ソファーから腰を下ろし彼女の隣へと座る。
すると、Aちゃんは俯かせていた顔を俺のほうへと向ける。
その顔は不安と後悔を表していた。
『実は…シズクさんの部屋を勝手に見ちゃって。それで、手越さん…怒ってしまって。怖くて、制服だけ持って…』
そこまでいうと、あとは察してくれ、というように言葉が途切れる。
「あの部屋を見たわけね…。」
俺には大体予想がつく。
彼女の身に何が起きたのか。
手越の感情も。
この件は後日、改めて手越に聞こうと思い、俺は立ち上がる。
「よし。まあ、とりあえず…寝室いこっか。」
俺は、Aちゃんの腕をひっぱりあげる。
よれよれとしながらAちゃんは静かに立ち上がった。
あとで、手越にメール入れとくか。
どうせ、少しは心配してるだろうし。
俺は、リビングから出てバスルームがある前の扉を開き、電気をつける。
Aちゃんは俺のあとに続いて部屋に入ってくると同時に
「シンプルなお部屋ですね」
と言った。
まあ、確かに黄色い家の中がシンプルな構成になっているだろうとは思わないだろう。
「ここ、使って良いから。」
そういうと、彼女は驚いた顔をする。
『だめです、だめです!!』
ベッドには寝れない、と拒否した。
その言葉に俺は少し悪戯してみる。
「じゃあ、一緒に寝る？」
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伊籐 麻貴(プロフ) - うさにゃんさん» 更新、お待たせいたしました！気長に更新待って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2017年11月20日 7時) (
レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
うさにゃん(プロフ) - 更新お疲れ様です！まっすーともいい感じに距離が縮まってきて、祐也とどうなっていくのかもますます楽しみになってきた！！！忙しい中で大変ですが頑張ってくださいね！楽しみに待ってます！！ (2017年11月20日 2時) (レス) id: 6e86b0da45 (このIDを非表示/違反報告)
伊籐 麻貴(プロフ) - あんこさん» あんこさん、ありがとうございます！！是非、最後まで読んでいって下さい！ (2017年11月10日 0時) (レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 確かに書きやすいかもしれませんね笑（私は書いたことがないのでわかりませんが…）麻貴さん、これからも、私と雨と彼。更新楽しみにしてます！！ (2017年11月9日 22時) (レス) id: 445aca569f (このIDを非表示/違反報告)
伊籐 麻貴(プロフ) - あんこさん» 私もどっちも好きですが、赤の方が個性が出てて小説では書きやすいですね笑 はい！是非そう読んでください！ ありがとうございます！！ (2017年11月8日 16時) (レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊籐 麻貴 | 作成日時：2017年10月21日 22時
