RAIN 51 ページ12
Y.T Side
.
まっすー…今、なんて？
『俺、初めてAちゃんに会ったけどさ…本当、礼儀正しい子だよね。』
「え、あ…うん。Aちゃんはいい子だよ。」
なんだよ。
まっすー…
好きだから、Aちゃんを抱きしめてたの？
『これからも、手越ん家にいるわけ？』
「…まあ、今のところは。」
そういうと、まっすーはニヤリと微笑む。
…意外と女癖悪いんだよなぁ。
「っていうか…そんなのどうでもいいんだけど。」
『え？』
まっすーは知らん顔をする。
この話振ってきたのはそっちだろ。
「教えてよ。俺がAちゃんを選ぶ理由。」
まっすーはコーヒーに手をかける。
『後悔しないのね？』
「しない。」
『…もし、Aちゃんに何かあったら、俺がもらってもいいのね？』
…腹立つ。
やっぱり、今日のまっすーは好きじゃない。
「いいから、早く言えよ」
俺の口調が悪くなっていく。
イライラして仕方ない。
なんだよ、俺がAちゃんを選ぶ理由って。
ただ、好き。
じゃ駄目なわけ？
すると、まっすーは息を大きく吸った。
『だって、黒瀬に似てるじゃん。』
言われて驚く。
「シズクに…？そんなことないだろ。」
『あるよ。黒髪ロングに礼儀正しくて』
まっすー、何言ってるの？
『どこか悲しい顔してて。』
そうだ。シズクはよく”帰りたくないの”といって泣いていた。
…でもAちゃんは？
いや。
彼女も”家に帰りたくない”と泣いていた。
なにがあったのかは分からないけど…
『手越を必要としている。』
俺を…必要と？
そうだった。
シズクは俺じゃなくてもよくなったから、離れていったんだ。
…じゃあ、Aちゃんは？
いや、待ってよ。
これじゃあ、俺…
「Aちゃんとシズクを重ねてる…？」
すると、まっすーは、ふぅとため息をついた。
『気づいてなかったの。
どう？Aちゃんを見る目変わるでしょ。』
Aちゃん…とシズク…。
俺は気を落ち着かせるためにコーヒーを飲む。
『だって、どうせ…あの部屋まだあるんでしょ？』
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬﾝ…ｯ!!!!
「あっつ…!!!」
俺は動揺したせいかコーヒーをぶちまける。
『手越、何やってんだよ…大丈夫か？
…すみませーん！拭くものもらえますかー？』
まっすーはドアを開け店員を呼んだ。
俺は
「…。」
赤くなった手を見つめることしかできなかった。
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伊籐 麻貴(プロフ) - うさにゃんさん» 更新、お待たせいたしました！気長に更新待って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2017年11月20日 7時) (
レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
うさにゃん(プロフ) - 更新お疲れ様です！まっすーともいい感じに距離が縮まってきて、祐也とどうなっていくのかもますます楽しみになってきた！！！忙しい中で大変ですが頑張ってくださいね！楽しみに待ってます！！ (2017年11月20日 2時) (レス) id: 6e86b0da45 (このIDを非表示/違反報告)
伊籐 麻貴(プロフ) - あんこさん» あんこさん、ありがとうございます！！是非、最後まで読んでいって下さい！ (2017年11月10日 0時) (レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 確かに書きやすいかもしれませんね笑（私は書いたことがないのでわかりませんが…）麻貴さん、これからも、私と雨と彼。更新楽しみにしてます！！ (2017年11月9日 22時) (レス) id: 445aca569f (このIDを非表示/違反報告)
伊籐 麻貴(プロフ) - あんこさん» 私もどっちも好きですが、赤の方が個性が出てて小説では書きやすいですね笑 はい！是非そう読んでください！ ありがとうございます！！ (2017年11月8日 16時) (レス) id: 0ee790ef75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊籐 麻貴 | 作成日時：2017年10月21日 22時
