狗巻先輩に愛されたいっ

朝寝坊3 ページ9

．






どうしよう。




どうしようどうしよう。





てかいま何時だろ。


体感では30分は経った気がする。




あれ、遅刻じゃない？授業はじまってない？







未だにあたしをぎゅぅうと抱きしめてスヤスヤ眠る狗巻先輩。




みたい。先輩の寝顔。


見たいけど近すぎて狗巻先輩の方見れません！




見たいのに！！







ずーっと考え事をしながら気を紛らわせてたけど、



こうなったら寝顔の１つや２つ至近距離で拝ませて頂いても良いのではないでしょうか。






ゆっくり隣で眠る彼に視線をうつした。









「棘くんの寝顔ってとってもかっこいいなあ」









ん！？



「は！え！？五条先生！？」



「おはよ〜A」




視線を戻せばひらひら手を振る五条先生の姿が。








「ちょっ！え！？なんで！？」



何回も言うけどここあたしの部屋だよね！？






「いやぁ〜だって棘ここに置いてったの僕だし。そろそろかなって」



ニヤニヤしてる五条先生。




そろそろかなって何がですか。







「高菜ぁ…」




ふわぁーっと小さく欠伸をして



目を擦りながら狗巻先輩が体を起こした。







「あーっ、棘くんかっこいぃ」








！！！





「ちょっと五条先生！！さっきからやめてくれません！？それあたしの声色真似してんですか！？」



「まぁまぁAちゃん。そんなに怒らない怒らない」




五条先生は相変わらずニヤニヤ笑って




でも、そう思ったでしょ？と耳元で囁いてきた。






ええ、はい。もちろん思いましたよ！！



寝ても覚めても狗巻先輩かっこよすぎますもん！！









．

五条先生1→←朝寝坊2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す