日曜日4 ページ26
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「お待たせしましたっ。はやかったですね!」
狗巻先輩の方が先にいるとは思わなかった。
「ツナツナ」
狗巻先輩はあたしの部屋の隣の隣を指さした。
「え?」
あれ。
もしかしてもしかして…
〈 僕の部屋 〉
スマホに打ち込んだ文字を見せられた。
「ええええぇぇえ!!!」
まじか!
こんなに近かったの!
ぜんっぜん気づかなかった!!
「しゃけ」
驚くAに狗巻は満足そうに笑った。
だからあたしの部屋まで行くねって言ったのか、納得。
「こんなに近いのに一回も会わなかったですね。全然気づかなかった〜」
「しゃけしゃけ」
確かに、と狗巻は頷いた。
ピコンッ
「あ。ちょっと待ってくださいね」
トークアプリの通知音がなった。
野薔薇ちゃんからだ。
〈 真希先輩に呼ばれたから先行くねー!あとで駅前で待ち合わせよー 〉
真希先輩もくるんだ!
みんなで休日にお出かけなんた初めてでわくわくした。
〈 りょーかいっ 〉
サッと返信をしてスマホを鞄の中にしまった。
「野薔薇ちゃん達、真希先輩と合流してから行くらしいです。駅前まで行きましょっ」
「しゃけっ」
親指と人差し指で小さく丸を作った。
◯ ◯ ◯
「狗巻先輩って私服姿もかっこいいですね」
「すじこ!?」
あまりのかっこよさについ口に出してしまった。
「黒、似合いますね」
「こ、こ、こんぶ!」
「あれ?照れてます?」
「おかかっ!」
ほんのり赤く染まった耳を見ていたら、
狗巻先輩は隠すように自身の耳を両手で覆った。
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綾香(プロフ) - 他の作品を読みたいのですがパスワードはどこでわかりますでしょうか…? 更新楽しみにしてます! (2022年7月25日 1時) (レス) id: 4316f6d2fd (このIDを非表示/違反報告)
うっきゃあああ - 最高だ… (2022年2月9日 19時) (レス) id: 5c5eaae483 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーちゃん - つ、続きはァァァ!!! (2022年1月13日 23時) (レス) @page43 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 狗巻先輩めっちゃ尊いし最高です! (2021年4月9日 23時) (レス) id: 284cf36d45 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ろんさん» やらかしてました…申し訳ないです。ご指摘ありがとうございます! (2021年2月23日 11時) (レス) id: c829b03a47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2020年11月27日 2時