狗巻先輩に愛されたいっ

一年ズ5 ページ18

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わー、建物ぼろっぼろだよ。



ドガーーーンッ




爆音のした方を見上げると凄い煙があがっていた。



あそこだ！








「伏黒くんっ！」




血だらけで座り込む伏黒くん目掛けて東堂が拳を振り上げた。



間に合えーーーっ！








2人の間に入り込み正面から伏黒に飛びついた。




「…っな！A！」







ゴチンッ



「…っいったぁあ！！」




伏黒くんを庇いつつ式神・白蛇(びゃくだ)を召喚して応戦！のはずが、勢い余って思いっきり伏黒くんに頭突きをかましてしまった。









「動くな」









ドクンッ




スッと空気が変わった気がした。





「狗巻先輩…！」


顔を上げると狗巻先輩の背中がすく側に。




そっか、狗巻先輩の呪言だ。





「なに！やってんのーっ！！」



東堂が動けなくなったところをパンダが一発かました。



ドガーーーン




おおお。パンダ…パンダ先輩やるぅ！






「伏黒くん大丈夫だった！？」



「あー、Aの頭突きがトドメだった」



「ほんっとにごめん、こんなはずじゃなかったの」



「冗談だ、わかってる」




伏黒くんは血だらけの顔でフッと笑った。


体はボロボロだ、しばらく立てそうにない。






「おかか！」








「あ！狗巻先輩、助かりまし…っえ」




しゃがみ込むあたしと同じ目線になった狗巻先輩がすぐそこに。



え。



え！？




「おかか！！」


狗巻は両手でAの両頬をフワッと包み込んだ。






ええええええ、何なに何なに！？









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