一年ズ4 ページ17
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「別に、好みとかありませんよ」
そういえば、狗巻先輩はどんな人がタイプなんだろう。
「その人に揺るがない人間性があればそれ以上は求めません」
おぉ。
「悪くない答えね」
野薔薇は伏黒の左肩に片手を置いて、うんうんと頷いた。
「あたしも素敵だと思う」
Aは右肩に片手を置いて、野薔薇と同じようにうんうんと頷いた。
「うるせぇ」
伏黒は2人の手を煩わしそうに払い除けまた一つ溜息をついた。
ピリッ
空気が変わった。
「やっぱりな。退屈だよ、伏黒」
一瞬だった。
ドガッ
気づいた頃には伏黒くんは吹き飛ばされていた。
「伏黒!!」
「伏黒くん!!」
もう、なんなのこの人たち!
はやく援護しなくちゃ。
スッと手を構えた瞬間、背後から抱きしめられた。
「なっ!」
「あーあ。伏黒くん、かわいそっ」
耳元でそう囁かれた。
「そう思ってんなら止めてよねっ」
シュッ
真希先輩に教えてもらった回し蹴りをしてみた。
あっさりかわされたけど。
「あんたは私が相手してやるわよ」
野薔薇ちゃんがあたし達の間に割って入った。
「へぇ〜、貴方が?」
「Aは伏黒の援護に回って!こっちは私1人で充分」
ニヤリと笑う野薔薇に腹を立てた真衣からさっきまでの余裕な笑みは消え、野薔薇をキッと睨みつけた。
ドガーーーンッ
すごい破壊音。
確かに伏黒くんの方に回った方がいいかも。
急がないと。
「野薔薇ちゃん、気をつけてね。伏黒くんとすぐに戻るから!」
そう言いのこしてAはダッと走り出した。
「ふふ、馬鹿な子ね。1級の東堂先輩に勝てると思ってるのかしら」
クスクス笑う真衣に
「あんた、寝不足か?毛穴開いてんぞ」
野薔薇は鼻で笑った。
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綾香(プロフ) - 他の作品を読みたいのですがパスワードはどこでわかりますでしょうか…? 更新楽しみにしてます! (2022年7月25日 1時) (レス) id: 4316f6d2fd (このIDを非表示/違反報告)
うっきゃあああ - 最高だ… (2022年2月9日 19時) (レス) id: 5c5eaae483 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーちゃん - つ、続きはァァァ!!! (2022年1月13日 23時) (レス) @page43 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 狗巻先輩めっちゃ尊いし最高です! (2021年4月9日 23時) (レス) id: 284cf36d45 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ろんさん» やらかしてました…申し訳ないです。ご指摘ありがとうございます! (2021年2月23日 11時) (レス) id: c829b03a47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2020年11月27日 2時