狗巻先輩に愛されたいっ

一年ズ3 ページ16

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※苗字変換追加しました！変換してね！
(このメモはしばらくしたら消去します)









「お前、伏黒…とか言ったか？」




男の方がそう言うと一歩前に出た。






ピリッと緊張感が走る。


野薔薇ちゃんは丸腰だ…あたしと伏黒くんでどうにかしなくちゃ。




「A、いけるか？」


伏黒くんはスッと手を構えながら横目であたしに合図した。




小さく頷いてAも手を構える。









「どんな女がタイプだ？」



そういうと男は着ていたTシャツをビリビリに引きちぎった。






…





…ツッコミどころが多すぎて、処理が追いつかない。







あー…今あたしとんでもなくアホ面してそう。




両隣を盗み見ると野薔薇ちゃんも伏黒くんも

何言ってんだこいつ、みたいな顔をしてた。




よかった、あたしだけじゃなくて。






「なんで初対面のアンタと女の趣味を話さないといけないんですか」


伏黒は心底嫌そうな顔をして深い溜息をついた。





「そうよ。ムッツリにはハードル高いわよ」


「えーでもあたしも聞いてみたいなあ。あんまり自分の事話さないし、伏黒くん」




「お前ら黙ってろ。余計ややこしくなる」





伏黒くんにはどんな女の子が合うかなぁ。


まだ掴めないな、謎大きクール男子。






「京都3年、東堂葵。これでお友達だな。早く答えろ」



この人たちやっぱり京都校の生徒だったんだ。


え、じゃあ京都姉妹校交流会でこの人達と勝負するの？

このTシャツびりびり大男と…？



え、あたし無理かも。






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