狗巻先輩に愛されたいっ

おはよう ページ13

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今日も朝からパンダに投げられた。




ちくしょう。





しかもいきなり。


いつもいきなりだけど。





朝食を食べに行く途中の廊下でばったり会ったと思ったら急に投げられた、くそパンダめ。




「パンダせ ん ぱ い。な？」



「はいはい、パンダ」



「こんにゃろ」



「うわぁぁあ降ろしてーーーっ」




パンダに肩に担がれた、何で、何で。




「パンダ先輩！先輩！はい！これでいいでしょ！」



後ろ向きに担がれているせいで前が見えない。


嫌だー運動場に行く前に朝ごはんくらい食べたいーーっ。





「聞いてるんですか！パンダ！」








「…すじこ？」




パンダが立ち止まったかと思えば、


この声、この語彙は…







「狗巻先輩！？」



「しゃけっ」




はぁ、姿が見えなくても声だけでかっこいい。







「棘、おはよー」



「しゃけ」




せっかく朝から会えたのに担がれてるせいで狗巻先輩が見えないーーーっ。






「狗巻先輩たすけてくださいー」





「こんぶ？」



！！




狗巻先輩がくるりとパンダの背後に回り込んできた。





「ツナマヨッ」



目を合わせてにっこり笑う狗巻先輩。






'おはよう' であってますか？あってますよね？



「お、おはようございます」


「しゃけっ」




両手でマルを作ってまた笑ってくれた。



はあ、尊いです、先輩。









…待って、あたし下アングル。最悪。









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