さようなら２ (ページ49)

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ヒョヌヒョンが迎えに来てくれていたから、会場を出てすぐに車に乗り込んだ。

泣いている僕を見てヒョヌヒョンはぎょっとしていたけど何も言わずドアを開けてくれた。

車に乗り込む瞬間に後ろからハオヒョンの声が聞こえた。

久々にヒョンと話したかったけど今は正直普通の顔して話せる気がしない

ヒョンには申し訳ないけど聞こえないふりをして車に乗り込んだ。

僕の様子をみて、ヒョヌヒョンは少し遠回りしてくれた。

事務所に着いて、トレーナーさんに合うと

僕がすごい顔してたのか今日はレッスンおやすみしようかと言ってくれた。

今日はどうもレッスンを上手くできる気がしなかったのでありがたかった。

ヒョヌヒョンは今から少し打ち合わせがあるからちょっと待っててと言われたので

僕はユンギヒョンの工場にお邪魔した。

ヒョンはいなかったけど、いつでも入っていいとパスワードを教えてもらっていたからすんなり入れた。

電気をつけて、リュックを下ろしパソコンを開き曲を書いた。

ただただ無我夢中に曲を作った。

ピアノを弾いて、歌う。それを繰り返した。

途中でドアがバンッと勢いよく開いた。

びっくりして振り返るとそこにはすごい顔したパンＰＤニムが居た。

you「あ、あ、アニョハセヨ!」

挨拶をすると

パンPD「今の!今の曲は、君が歌ってたのか⁉」

you「え、あ、はい」

パンPD「誰の曲だ?」

you「僕が今作りました。」

パンPD「君が⁉本当に?」

you「はい」

パンPD「信じられない⁉オーディションの時に才能のある声だと思ったが

今のはその時より素晴らしい。

それに曲も凄く良い物だった!!」

どうやら部屋のドアが閉まりきっていなかったようで外に音が漏れていたんだって

通りすがりのパンPDニムにすごく褒められて恥ずかしかったけど嬉しかった。

デビュー曲の収録曲がなかなか決まらなくて困っていたけどPDニムの話を聞いて

この曲にしようと決めた。

ただ必死になって書いた曲、

何のテーマもコンセプトも考えず自分の気持ちに従って心のままに作った曲。