さようなら２ (ページ48)

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社長が出てきて、皆に今回のミッションが成功だと伝えた。

だが、指輪は社長の手元にないと言われていた。

そして後ろを向き、幕が上がる。

そこには、ヒョン達の家族が……

その瞬間ヒョン達は家族の元に

久々に会えて泣いている人もいれば、嬉しそうな笑顔を見せている人もいる。

どうして社長はこの光景を僕に見せたかったんだろう。

僕もここ何年かは日本に帰る事もできず、家族に会えていない。

そして大切な家族から指輪を受け取っているヒョン達を見て

耐えられなかった。

その場に居れなかった。
もうこれ以上、見れなかった。

勢いよく立ち上がり、大きな音が出てしまったけど

そんな事気にせずに会場から出た。

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MH side

社長にミッションが成功だと伝えられ、デビューが完全に決定した。

そして指輪を返してもらう事になった。

指輪は社長からではなく、家族からだった。

嬉しかった、プロジェクトが始まってからは会えていなかったから

母から指輪を受け取り、嬉しい気持ちのまま周りを見るとメンバー皆嬉しそうで

すごく幸せな気持ちになった。

母と喜びを分かち合いハグをしていると、ガタンッと大きな音が客席の方からした。

かなり大きな音だったのか皆そちらに注目していた。

僕も音がした方を見ると立っている人が急に会場の外に出ていった。

その人を見た瞬間僕は走りだしていた。

母さんの僕を呼ぶ声が後ろから聞こえたがそんなの気にしていられなかった。

あれは蒼だ!絶対に!!

MH「蒼!待って!」

そう叫んだが間に合わなかった。

車に乗り込む蒼は声に一瞬反応したが振り返らずに去っていった。

後ろからヒョン達が追いかけてきた。

SC「ミョンホ!」
JH「蒼って⁉」
JS「蒼がいたの⁉」

MH「うん、でも間に合わなかった」

どうやら僕の叫び声を聞いて確認しに来たみたい。

結局会えなかったから、僕たちは大人しく戻った。