さようなら２ (ページ40)

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jm side

宿舎に着いても起きない蒼をでろでろ顔のグガがお姫様抱っこで中に運んだ。

グガが蒼をソファに下ろし、ジニヒョンがブランケットをかけると

you「ん……ん～ぅ」

と唸りながらブランケットに潜っていった笑

可愛いな～と眺めて居ると

ピンポーン

出前が届いたようだ。

食いしん坊たちが我先に

jk「チキ～ン!!」
jn「ジャージャー麺!!」

と取りに行った。

出前が届き、蒼を起こすかとなったが

yg「もう少し寝かせてやれ」

というユンギヒョンの一言でもう少し寝かせておく事にした。

皆で出前を囲み、今日の蒼の撮影の話やユンギヒョンが蒼と二人で会っていたことについて

尋問…いや質問をしていると

ふとソファの方から声が聞こえ、蒼が起きたのかと様子を見に行くと

you「うぅん…ヒョン」

と唸りながら涙を流す蒼の姿が

jm「ヒョン!蒼が!」

声をかけると皆近づいて来た。

you「…ヒョン……、おいてかないで……、

…ヒョン…ぼくも、ぼくも……つれて……」

苦しそうに涙を流す蒼が寝言を言う。

言葉一つ一つに寂しさと切実さがこもっている。

最後ははっきり聞こえなかったけど連れて行ってって言ったのだろう。

この子は日本人で母国語でない言葉での寝言は

夢の中でこの子のヒョン達に伝わるように必死に叫び続けているのだと伝わってくる。

そんな蒼の姿を見ていられなくて

jm「蒼!あお、起きて!!」

無理やり起こした。

僕の呼びかけに反応し、うっすらと目を開けた蒼は僕らの姿を見て少し安心した様だった。

jn「蒼、大丈夫?」
jh「すごくうなされていたけど…」

心配の声をヒョン達が挙げる。

you「だぁいじょぅぶです」

寝起きのふにゃふにゃとした感じで微笑みながら答える蒼は可愛かったが

頬に残る涙の跡が痛々しい。

涙を拭かれたり身体を起こされたり、

僕らに身を委ねされるがままでボーとしていた蒼は

だんだん意識がはっきりしてきたのか周りをキョロキョロし始めた。