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DN side
JS「朝、やっぱり残るべきだった。蒼と一緒にいなきゃいけなかった。」
シュアヒョンがポツリとこぼした。
そうだ、朝最後まで蒼といると言っていたのはシュアヒョンとミョンホヒョンだった。
変だって分かっていたのに、おかしいって思っていたのに…
僕は何もできなかった。いやしなかったんだ。
もう遅い、蒼は僕たちを見限ったんだ。
僕たちは蒼に捨てられた。
ミョンホヒョンだけに連絡が返ってくるのはそういう事だろう。
ミョンホヒョンは蒼の事を最後まで気にかけていたから、だから蒼もヒョンの事は無視しなかった。
悔しかった。
ここでは蒼は僕のたった一人の大切な弟だった。
実弟はもちろん可愛いし大切だけど、蒼も実弟と同じくらい可愛くて大切な弟だった。
それに一番年が近くて、他のヒョンより近い距離だったし、僕にだけたまにため口を使うちょっと生意気な所も可愛くて、一番蒼の事を見ているし知っていると思っていた。
どうやら僕の勘違いだったみたいだ。
蒼はもう僕と話してくれないのかもしれない。
もうヒョンと呼んでくれないのかも…
あれ?ヒョンって……
DN「最後にヒョンって呼ばれたのいつだっけ…?」
ふいに口から出てしまった言葉にヒョン達は大きく反応した。
SG「チャニ、それってどういう事?」
スングァニヒョンの言葉にハッとして顔を上げると24個の目がこちらを見ていた。
DN「え?あ…いや、その…昨日も今日も蒼にヒョンって呼ばれた記憶がないなって思って…」
そう言うと皆何かを考え始めた。
何分かすると
SC「俺も記憶にない」
JH「俺も」
WN「多分最後は一昨日のデビュー伝えられた日かも」
ヒョン達も同じ様だ。
DK「あの……」
MG「ん?なに、ソクミナ」
DK「あのさ、今日の朝って蒼抱きしめ返してくれた?」
MG「え?」
DK「いや、蒼ってさいつも抱きしめるとぎゅーって言いながら抱きしめ返してくれるでしょ?」
MG「うん」
DK「でも今日抱きしめ返された記憶ない…」
MG「…」
VN「確かにそうかも」
HS「俺抱きしめられてない」
WZ「俺も」
JN「朝ぽっぽも返してくれなかったかも…」
蒼の違和感は沢山あったのに気が付かなかった。
ソロデビュー前に僕たちと距離を置き始めたのは何故?
デビューしたらもう僕たちの事は忘れるつもりなのかな。
事務所内で会ってももう親しく話しかけてくれないのかな。
DN「お互いデビューしたら距離開いちゃうのかな…」
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作者名：傘 | 作成日時：2023年1月22日 14時
