さようなら２ (ページ16)

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社長 side

午前中は社外での仕事があり、外に出ていた為お昼ごろに帰社すると、事務所スタッフの一人が声をかけてきた。

渡されたものは一通の封筒で、何の手紙かと思っていると「蒼君からです」と言われ、少し胸騒ぎがした。

残っていた仕事を終わらせてから社長室でその封筒を開けるとそこには信じられない内容が書かれていた。

社長ニム

唐突な事で申し訳ありませんが、4か月後に退社をさせて頂こうと思っています。
理由と致しましては、今後についての僕の考えと会社の考えが一致していない事に気づき、自分のやりたいことをできる環境に移るべきだと考えました。PLEDIS entertainmentでは自分のやりたい事ができないと判断したため、退社させて頂きます。

退社の時期につきましてはこちらで勝手に決めさせていただきました。申し訳ありません。
ですが、曲の提供等の関係でこの時期が良いと判断いたしました。
会社がマネージメントしてくださっている分の作曲作詞は4か月後の締め切り分のみ残っておりますのでそれが終わり次第、退社とさせて頂きます。残っている分のマネージメント料は変更なしで問題ありません。

また、この件に関しましてはSEVENTEENの皆さんには知られないようにお願い致します。
もし、知られるようなことがありましたら、申し訳ありませんが即刻退社させていただきます。

宜しくお願い致します。

鈴木蒼

最後まで読んでから、急いで練習室まで走った。

そこには蒼の姿はなく、誰も居場所は知らない様だ。

スンチョラに蒼に何かあったのかと聞かれ、説明しようと思ったがすぐに手紙の内容を思い出し変なごまかし方をしてしまった。

すぐに練習室からでて、蒼の携帯にすぐ電話をかけたが出なかった為、メッセージを入れた。

社長『どこにいる』
『あの手紙はどういうことだ。』
『ちゃんと説明しなさい』
『一度話をしたい』
『帰ってきなさい』
『見たらすぐに連絡を返すように』

メッセージを入れたが何の音沙汰もない。
少し待つしかない様だ。