軟葉高校2 ページ4
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「あ、理子!おはよ!」
顔を上げると幼馴染があたしの机の前に立っていた。
「おはよ、何かいいことでもあったの?」
「うんっ、それがね!相良くんの素敵な笑顔を朝から拝めたの」
笑顔で話すAに「よかったわね」と理子も笑顔で返した。
「あんな奴のどこがいいわけ?理解できん」
頬杖をついてこちらにジト目をむける三橋くん。
彼と相良くんの仲は良くはないらしい。
「んーっ…全部!」
そう答えると溜息をついて自分の席に戻っていった。
自分から聞いたくせにーっ。
「あいつ何拗ねてんの?」
しばらくしてウニ頭の伊藤くんが教室に入ってきた。
窓際の席に座って窓の外を見る三橋くんを指差し笑っていた。
「伊藤くんも相良くんの事知ってるの?」
「開久の狂犬?もちろん知ってる」
「ふーん、そうなんだ」
ツッパリの世界のことはよくわからないけど、
相良くんって開久の狂犬って呼ばれてるんだ。
知らなかった。
「狂犬…犬…わんこ…」
「何言ってるのA」
「あ、いや、なにも」
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作者名:あめ | 作成日時:2020年11月15日 0時