恋する乙女の策略【相良猛】 (ページ3)

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軟葉高校1 ページ3

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ー軟葉高校

「Aおはよ、今日も可愛いね」

教室のドアに片手をついてキリッとした顔で出迎えてくれたこの金髪頭は同じクラスの三橋くん。

「三橋くんおはよ、今日も振られてきたの」

「笑顔ですごい事言ってるけど、え？なに？え？誰が誰にふられたの？」

「あたしが、相良くんに」

少し間が空いて、

三橋くんは目、鼻、口、穴という穴を最大限に広げた。

ああ、そんなに驚かなくても。

「振られたって言っても今日は好きって言ってないし笑顔を向けてくれたけど…ん？あれ、今日は振られてないかも」

「ちょいちょいちょい、1人の世界はいってるー。俺の存在忘れてるー。え、どゆことなの。相良ってやっぱあの相良？え？A、相良のこと好きなの？」

はあ。

そうだ、今日は振られてないよあたし。

あのあたしを見下ろして微笑む相良くん(※微笑んではない)とっても素敵だったなあ。

「おーい、俺の声聞こえてるー？おーーい」

～♪

鼻歌を歌いながら三橋の横を通り抜けて自分の席に座った。

はあ、何て良い朝なんだろう。

昨日は「おい離れろ」と言われて腕を解かれたし、

一昨日は…あ、笑ってたかも。

あれ、意外とあたし構ってもらえてる？

「なーににやけてるのA」

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