●配信者ちゃんと出会い ページ1
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今日も、学校がやっと終わった。
長かったな、だるすぎる。先生が何を言っているのかよく分からなかった。
……もしやこれは補習ルートか?それは避けたい、今のうちに試験勉強をしておかないと。
腕と肩に負荷をかける重い鞄を持ち直して、家へ歩き出す。
友達はみんな帰る方向が逆なのだ、ついていないにも程がある。だから所謂ぼっちで帰っているんだよ、ハイハイ悲しい悲しい。もはや諦めてるから。
なんてことをぼんやり考えていると、少し前に派手なピンク色が視界に映る。
眩しいな、とか考えていると、そのピンク色は私の目の前で止まった。
…は?
避けようとするが、どうしても目の前に立ちはだかってくる。
仕方ない、退いてくれと直接言おう、と顔を上げると、パチッとピンク色と目が合った。
あ、これやばいやつ。
そう思っても後の祭りだった。ピンク色は私をじっと見ると、アハ、と笑い声を零した。
「ねぇキミさぁ、学校帰り?」
「…まぁ、そうですけど。」
警戒心MAXで応答する。
怖すぎるでしょ、ピンク髪ってとこから普通じゃない。
これで茶髪とかだったらまだ普通に話すが、こんな容姿の人に話しかけられたら誰でも刺々しく返答してしまうだろう。
ショッキングピンクの擬人化みたい、と思ってしまった。派手派手なピンク髪に黒のメッシュ、同じピンクの少し吊られた瞳。ぱちぱちと音を立てる長い爪は黒に染められている。
「へぇ〜〜、お疲れ様!」
そういうとピンク色はニッコリ微笑んだ。その笑みに悪いものは特に感じなかった。
…悪い人ではない、のかな?
次々にピンク色は話題を展開していくので、ついていける訳もなく、話を聞き流す。
しかし、突然聞き流すわけにはいかない言葉が聞こえた気がした。
今、ピンク色はなんて言った?
「ねーぇ、聞いてます〜?」
「あの、今なんて?」
「やっぱり聞いてなかったか〜…んーとね、あたしの助手にならない?って聞いたの!」
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優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 零麗さん» 名前は大丈夫ですよ!書いてくださり有難うございます! (2021年10月9日 1時) (レス) @page21 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
零麗(プロフ) - 優夜@skpr/Bscさん» わわ、素敵なシュチュエーションありがとうございます…!書かせていただきます!また、大好きとお言葉を頂けて嬉しい限りです!これからも頑張っていくので、よろしくお願いします…!! (2021年10月8日 7時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 配信者ちゃんが風邪引くシチュとか、親友と配信者ちゃんがばったり会うシチュはどうですか…?楓が「あれ、配信者ちゃん来てない。珍し」って心配するとか…。あ、すみません、この作品大好きです、頑張ってください! (2021年10月7日 22時) (レス) @page19 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零麗 | 作成日時:2021年9月18日 17時