4 -fin- ページ50
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「…あっ…」
思わず声が漏れると、ニヤリと彼の口角が上がる。
彼の魅力のひとつである頬のエクボも、こんなときは可愛いよりも色気を増加させるから不思議だ。
「ふふ。A、かわいい。声、我慢しなくていいよ」
ちゅ、ちゅ、と刺激を止めないイーシン。
「ちょっ…イーシンっ…だめ」
「なんで?Aも感じてるでしょ?」
「もう、ん、マネージャーさん来ちゃうよ」
「大丈夫大丈夫。マネヒョンの言う"あと30分"は僕がこうやってAとすることを想定しての"30分"だから」
「意味わかんない…」
一体どういう理屈なの
イーシンはときどき、よくわからない。
「とにかく大丈夫だから、もう一回しよ?」
さっき着たばかりのシャツをまた脱ぎ捨てて、私に覆い被さるイーシン。
「昨日も、いっぱいしたのに」
「何回してもまたしたくなるの。特にそんな顔されたら」
そんな顔って、
イーシンがさせてるのに
「このあと仕事なのにっ…しんどくなるよ」
「ならないよ、僕にとってはこれが充電だから」
あっという間に私の服も全部脱がせて、身体のあちこちにキスを落とす。
さっきまでの寝起きでぼんやりしてたイーシンも、仔猫みたいにかわいいイーシンも、どこかに飛んでいったみたい。
「A、ありがとう。いつも、僕を信じてくれて」
「…イーシン、」
「今はすごくやらなきゃいけないことが多くて少し大変だけど、きっとこれからの為になるはずなんだ。だからもう少しだけ。寂しい思いさせちゃうけど、これからも信じていてほしい」
切なそうに目を閉じてイーシンの顔が近付いてくる。
彼の唇を受け入れると、彼の想いが伝わってくるような気がして、胸がいっぱいになって…苦しいくらいだ。
「イーシン、大丈夫だよ。いつも信じてるし、いつも味方でいるからね」
「…ありがとう、A。……我愛你」
何よりも気持ちの伝わる彼の母国の言葉に、涙が出そうになる。
笑うと柔らかく垂れる目尻。
溢れ出る癒しの空気。
イーシンの笑顔には、特別な力があると思うんだ。
彼の笑顔がいつまでも続くように。
また次に会えるときまで。
あなたを想う時間も、幸せだって思うから。
...fin.
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結奈(プロフ) - 夜分遅くにすみません。パスワードを知りたいでま。教えていただけるとありがたいですよろしくお願いします! (2017年10月7日 1時) (レス) id: be7197cd5b (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - るなさん» わー!るなさんごめんなさい!見落としていました(T^T)(T^T)ジュンミョンキュンキュンしていただけてとっても嬉しいです!このストーリーから派生して長編になったのでよかったらそちらも読んでいただけたら幸せです!お返事遅くなりまして大変申し訳ありませんでした。 (2017年5月6日 7時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ジュンミョンめっちゃきゅんきゅんしました、、;; (2017年4月3日 21時) (レス) id: c1c2583b8e (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - まーさん» まーさん!コメントありがとうございます。ちょっと頼りないセフンちゃんてますが…愛していただけて本当に嬉しいです。うわん。わたしのほうこそ幸せです。。ありがとうございます(T^T) (2017年2月22日 20時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - ももたろうさん» ももたろうさん(T^T)今更のお返事お許しください…(T^T)ギョンスのお話読んでくださってありがとうございます。このギョンスはとっても想いがあるので、好きになっていただけると本当に嬉しいです。ありがとうございました。それから、本当にごめんなさい。 (2017年2月22日 20時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ame | 作成日時:2016年2月14日 23時