セフンの好きなところ。 ページ39
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「ごめんね…Aちゃん…もうしないから」
私の前で手を合わせて頭を下げるこの男。
彼のこの台詞を聞いたのは何度目だろう。
セフンの「もうしない」は、「もう"しばらくは"しない」だ。
「もう信じない。別れて」
「やだ！絶対別れない。」
「だって、また同じことするでしょう？」
「しない！絶対にしない！」
「この前もそう言ってた」
「Aちゃんと別れるなんて考えられない。絶対やだ…やだよ…」
私の服の裾をちょんとつまんで、唇をかんで私を見上げて…
みるみるうちに目をうるませる。
こんな顔、どこで覚えてきたんだか。
私がこれに弱いことを知ってるんだ。
「その顔ずるいよ、セフン」
「だって…別れたくない」
「……」
「お願い、信じて…Aちゃん」
長い腕を私の腰に巻き付けて、お腹に顔を埋める。
頑なに家に上がらせない私のせいで、彼は靴を履いたまま、硬いコンクリートに膝をついている。
はぁ…
この後に及んでもまだこんな男を"可愛い"と思ってしまうんだから、自分でも情けないったらない。
でも、今回は本当に騙されないんだから。
「バイバイ、セフン」
・
・
「お疲れ様でした」
定時を大きく回って、オフィスを後にする。
あの日から数週間が経った。
恋人と別れたからといったって、仕事はしなきゃいけないし、いつまでもメソメソしていられる年でもない。
ただ、ぽっかり穴があいたような喪失感はいまだに消えてくれなくて、ふとした時に思い浮かぶ彼の笑顔に胸が痛んだりして。
仕事は全然捗らないから残業続きだし、食欲も湧かないし、無理やり何かを食べたところで驚くほど美味しくないのだ。
こんなはずじゃなかったのになぁ。
ダラダラ続いていた浮気性の彼氏と別れてすっきり！せいせいした！って、前に進めると思ったのに。
セフンはどんな風に過ごしているかな。
別れ際の、この世の終わりだとでもいうような呆然とした彼の泣き顔が頭から離れない。
私の作った料理をいつも「すっごく美味しいよ！」って、嬉しそうに食べてくれてたセフン。
自分ではいつも簡単な同じものしか作れないし、放っておくとすぐ野菜不足になるのに、ちゃんとご飯食べてるのかな。
夜は一人じゃ寝られないって「寝付くまででいいから」って言いながら、結局いつも朝まで私にしがみついて眠ってたセフン。
私がいなくて、お気に入りの手触りの良い毛布もなくて、
今はどうやって朝を迎えてるのかな。
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結奈(プロフ) - 夜分遅くにすみません。パスワードを知りたいでま。教えていただけるとありがたいですよろしくお願いします！ (2017年10月7日 1時) (
レス) id: be7197cd5b (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - るなさん» わー！るなさんごめんなさい！見落としていました(T^T)(T^T)ジュンミョンキュンキュンしていただけてとっても嬉しいです！このストーリーから派生して長編になったのでよかったらそちらも読んでいただけたら幸せです！お返事遅くなりまして大変申し訳ありませんでした。 (2017年5月6日 7時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - ジュンミョンめっちゃきゅんきゅんしました、、；； (2017年4月3日 21時) (レス) id: c1c2583b8e (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - まーさん» まーさん！コメントありがとうございます。ちょっと頼りないセフンちゃんてますが…愛していただけて本当に嬉しいです。うわん。わたしのほうこそ幸せです。。ありがとうございます(T^T) (2017年2月22日 20時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
ame(プロフ) - ももたろうさん» ももたろうさん(T^T)今更のお返事お許しください…(T^T)ギョンスのお話読んでくださってありがとうございます。このギョンスはとっても想いがあるので、好きになっていただけると本当に嬉しいです。ありがとうございました。それから、本当にごめんなさい。 (2017年2月22日 20時) (レス) id: c7ff18eb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ame
| 作成日時：2016年2月14日 23時
