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青 side
「ほんで？」
「その日…おーくら、写真、撮られてん」
「…は？」
「正確に言うと、家出た時からずっと撮られててん」
「つけられとった、ってコト？」
「そう」
りょうが、苦い顔をする。
「ごめん、おれ…時差ボケかしらんけど…何でそこに撮られる要素あるん？」
意味判らんねんけど…。
「運が悪いって言うか、偶然って怖いって言うか…涼太郎とおーくら、マンション同じやってん！」
「は？家、知らんかったん？あんな仲良さそうやのに…」
「そうらしいわ」
おれのひっくり返った声にりょうが返事を返したのとほぼ同時に…特徴的なノックの音がした。
「あら、その様子やと、りょうがみな、説明してくれたん？おおきに、はばかりさん〜♪」
チーフマネージャーは、扉を開くと同時に状況を勝手に解釈して、機嫌良さそうに笑った。
「『おおきに、はばかりさん』って久しぶりに聞いたわ」
マネージャーの後ろにいたのは、しぶやん…だけでなく。
「せやけど、何でお礼の後便所やねん、て思わんかった、子供の頃？」
横ちょと信ちゃんが、口々に。
「ボク、今でも疑問ですよ」
そして、マル。
要するに、おーくら以外のメンバーが集められてた。
「まぁ、雑談はこの辺にして、安田も状況を確認したらしいから、再度共有しますが」
全員が座ったことを確認して、チーフは言った。
「当面の間、おーくらはお休みですが、謹慎じゃないです。まぁ、保身？いや、調整期間って感じかしら」
「保身て…保護したって下さいよ！言いがかりやないですか、こんなん！」
信ちゃんが、数枚の写真と安っぽいゲラを机の上に投げつけた。
「ヨコの顔、モザイクかけて、マネージャーって。ねつ造に近いやんな」
しぶやんはマルに写真を見せながら呟く。
「…僕なんか、全く映されてないという」
りょうがボヤくと、
「まぁ、日頃の行いって言われるとそれまでやけど、それにしてもあんまりやわ」
横ちょは完全に不貞腐れて答えた。
「せやけど！」
りょうが、庇おうとするのを遮って、チーフマネージャーが断言した。
「だから、何があかんって『隠し子』って書かれたんがあかんのよ！」
「やるに事欠いてなぁ…」
「隠し子って無いよなぁ…」
しぶやんとマルが顔を見合わせて。
…え？
ちょっと待ってや…。
「…ソコ、聞いて無い…」
がっくりと項垂れるおれに、しぶやんとマルが慌て駆け寄った。
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蒼乃碧(プロフ) - mimiajioveさん» コメントありがとうございました！ようやく移行完了でございます！良かったらまた読んでやってくださいませm(__)m (2018年7月19日 15時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
mimiajiove(プロフ) - シヨウヨ2楽しみです！頑張ってください！ (2018年7月11日 2時) (レス) id: 15ac791737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃碧 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月3日 8時
