�� ページ12
緑 side
ボン…森崎くんを、りょうちゃんらの撮影してるスタジオまで送る。
マネージャーは、同じ建物の何処かにいるらしい信ちゃんを探しに行ったから、俺らは二人、撮影がひと段落するのを待つ。
ドラマの内容は所謂不倫もので、小さい子供にはあまり見せられない感じ？なディープなヤツ。
…幸い、今はそういうシーンの収録とちゃうけどな。
それにしても…りょうちゃんは、ホンマにうまいな。
ホンマに役の人が実在してるみたいにも見えるし、役者としてのりょうちゃんの存在感も、ちゃんと在る。
そう思うと、俺はまだまだやなー、なんて思いながら見てたら、収録もひと段落ついたみたい。
「あれ、おーくら！来てくれたん？なんで？」
「さっきまで、一緒やってん。んで、送って来てん」
森崎くんが、黙って頭を下げる。
りょうちゃんも、察したらしく、頭を下げる。
俺らの話し声に気がついて、『小さいお母さん』もやって来る。
…名前、なんやっけな。
「こんにちは」
「…こんにちは。さっきまでご一緒してて、こっちに来るって聞いたから送って来させて貰いました」
「えらいご面倒かけて申し訳ありませんでした」
やっぱり、モノの言い方がお母さんみたいや。
「いえいえ…こちらこそ、ウチのりょうちゃんが、お世話になってまして」
そう言うと、彼女はほわっと笑った。
「い〜え〜、おんなじりょうでも出来が違って…」
この笑顔を見て、俺は何となく人見知りのりょうちゃんがこの人と仲良くなれた理由が判った気がした。
そして、もっと仲が良くなれたら良いな、とも。
りょうちゃんがどう思ってるかはまだ判らへんけど…この人、りょうちゃんのことが好きなんや。
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蒼乃碧(プロフ) - mimiajioveさん» コメントありがとうございました！ようやく移行完了でございます！良かったらまた読んでやってくださいませm(__)m (2018年7月19日 15時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
mimiajiove(プロフ) - シヨウヨ2楽しみです！頑張ってください！ (2018年7月11日 2時) (レス) id: 15ac791737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃碧 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月3日 8時
