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緑 side
かしこいボンを筆頭に、優秀な子役の皆さんのおかげで、収録はサクサク進む。
下手な大人より優秀で…関心すること、しきりやわ。
「「「お疲れ様でした」」」
三人が揃って、楽屋まで来てくれてご挨拶…可愛いな、なんて柄にもなく思ってしまう。
「はい、お疲れ様！この後、おうちに帰る人！」
「「はーい」」
二人が手を挙げる…ボンはまだ仕事あるんかな？
小さいのに、ご苦労さんやな。
「ほな、気ぃつけてな！」
「「「はい！」」」
揃って三人が退出…俺はどうしようかな。
昨日あんま、寝れてないから、この後、上がりなら嬉しいんやけど。
俺はマネージャーを探すために楽屋を出た。
すると、部屋の前には両手でスマホを持って、難しい顔をしたボンが居た。
「ボン、どないしたん？」
「…森崎です。森崎 涼太郎」
そうそう、森崎 涼太郎くんや。
みんな、涼ちゃん、とか呼んでるけど…ウチのエースとおんなじ名前やから、ちょっと呼びにくいな、なんて思ってたんやった。
「あ、せやった。どないしたんな、森崎くん。難しい顔して」
「次の現場に行く道を調べてて」
「へー、偉いな、どこ？」
「えっと…ここですね。乗り換え、難しいから、間違えないように確認してました」
…ここ、りょうちゃんが、この子のお母さんとドラマの撮影してるとこちゃうっけ？
「あ、大倉さん！」
…あ、マネージャー、ええトコに。
「次、俺ってなんやっけ？」
「今日は…ちょっと間が空きますけど、夕方から全員で雑誌の撮影ですね」
「あ、上がりちゃうんか…あのな、その前に、ちょっと寄ってもらえる？」
「どこへですか？」
「りょうちゃんがおるとこ…この子、行きたいらしいから、送ったらあかん？」
「…えっと、大丈夫ですね、確か村上さんもいらっしゃるとこなんで、渡すもんが有りますし」
「ほな、決まりやな。送ったげるわ」
「え！でも、悪いですし」
「ええって。大人を頼りにしぃ、な？」
森崎くんは、俺とマネージャーの顔を見比べて、逡巡して
「本当に良いんですか？ありがとうございます！」
とホッとしたように笑った。
初めて見た、子供らしい笑顔だった。
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蒼乃碧(プロフ) - mimiajioveさん» コメントありがとうございました！ようやく移行完了でございます！良かったらまた読んでやってくださいませm(__)m (2018年7月19日 15時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
mimiajiove(プロフ) - シヨウヨ2楽しみです！頑張ってください！ (2018年7月11日 2時) (レス) id: 15ac791737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃碧 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月3日 8時
