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青 side
「忘れモン無い？大丈夫？」
タクシー呼んで貰って、おーくらに抱えられるようにして、帰宅した。
「あれ、関ジャニ∞さん？」
タクシーの運ちゃん、気ぃつかはった。
普段なら、おれも受け答えするけど、ちょっとキツくて黙ってたら、
「はい、またお世話になります〜」
っておーくらが相手してくれた。
「こないだね、ぼくお父さんにも乗ってもらったんですわ」
「ホンマですか？父がお世話になりました…それにしても、偶然ですねー！」
礼儀正しく、愛想良く、おーくらが相手してくれてる間に、家に着いた。
よろける腰を庇いつつ、何とかロケに行く準備して、ついでに掃除して、おーくらが作ってくれた朝ご飯を一緒に食べる。
「後片付けはおれするからええよ」
って言うたら洗い物を始めかけた手を止めて、上目遣いに見つめられた。
「なぁ、逢われへん、日数分のキスしたい…あかん？」
吃驚した。
こんな風に…ご機嫌を取ることはあっても、取られるのは初めてかも。
ドギマギしてたら、口唇をふさがれた。
一瞬、身体が強張るけど、絡められた舌の感触がなんか…気持ち良くて。
うっとりしてしもてる間に、
「明日の分…」
「…んっ」
「明後日の分な…」
「…はぁ…」
リップ音を立てて、何度も離れるお互いの口唇を、銀色の糸が繋ぐ。
「ヤスがおらな元気出ぇへんわ」
「…ぁあっ、よう言うっ…」
「お土産要らんから、合い鍵頂戴？」
「…合い鍵なんか、あらへんわ…」
「ほしたら、貸して？留守の間に作るから、帰って来たら返すから」
「…えぇよ…」
おーくらに翻弄されて、息も絶え絶えになりながら、おれも今まで誰にも言うたこと、無いようなことを言うてみた。
「その代わり、浮気とかせんといてな。おれ、そんなん無理やからな」
ほしたら。
「何言うてんの、当たり前や」
そう言うて、何事も無かったみたいに、洗い物を再開した。
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蒼乃碧(プロフ) - mimiajioveさん» コメントありがとうございました！ようやく移行完了でございます！良かったらまた読んでやってくださいませm(__)m (2018年7月19日 15時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
mimiajiove(プロフ) - シヨウヨ2楽しみです！頑張ってください！ (2018年7月11日 2時) (レス) id: 15ac791737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃碧 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月3日 8時
