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青 side
こんな時でも、おれって。
おーくらに言わせてしもた。
あかん奴。
しかも、おーくら…ごめんって。
せやのに、おれ、泣いてしもて。
ごめんはおれの方やのに。
「うん、そうする」
おーくらの胸に顔埋めたまま、呟いた。
ホンマはな。
好きって思って無かったん。
いつかは、おーくらも離れて行くやろな、って思ってたん。
…しぶやんみたいに。
せやから、いつでも大丈夫なように、心の準備をしてた。
せやのに。
あの夜…おれがしぶやんとの専用の携帯を泣きながらぶっ壊してた、あの夜から、ずっと。
気がついたら、いつも傍に居てくれて。
どんな時も、傍に居てくれてた…。
ご飯が食べれない時も。
眠れない夜も。
曲が上手く仕上がらなくて、イライラしてる時も。
淋しくて…堪らない夜も。
自分を、持て余してる時も。
そしたら、知らん間に、だんだん欲が出て来たんかな…。
皆んなよりも、近くの存在でいたい。
皆んなよりも、ちょっと多く知ってれば良いだけ…やったのに。
「彼氏ちゃう」って、言葉がおーくらの口から出た時は、自分でも吃驚するぐらい凹んだわ。
…おーくら、おれの傍に、ずっと居てくれて、ありがとう。
「おーくら…ありがとう」
おれ、自分が思うよりもずっと、おーくらの方が好きなこと…やっと気がついたみたい。
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蒼乃碧(プロフ) - mimiajioveさん» コメントありがとうございました!ようやく移行完了でございます!良かったらまた読んでやってくださいませm(__)m (2018年7月19日 15時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
mimiajiove(プロフ) - シヨウヨ2楽しみです!頑張ってください! (2018年7月11日 2時) (レス) id: 15ac791737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼乃碧 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月3日 8時