One day in winter

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見事に胃腸風邪に罹ってしまった俺。

照に病院まで連れてって貰って
家まで送って貰って。
さらには看病までしてくれるみたい。


申し訳なくて、ソファで横になったまま
ぐるぐると反省の気持ちが渦巻いていく。

移るかもしれない。
一応二人ともマスクはしているけれど、
完璧じゃない。

俺だけならまだしも、照まで罹ったら
グループとしてかなり不味いんじゃないか。


「……っはぁ、」

たくさんのことを考えてたら、
頭が熱くなってきた。
くらくらと回る視界が気持ち悪くて目を閉じる。



……きもち、わるい。



さっきまで吐いてたはずなのに、また。
こぽこぽと動く胃を摩ってもまるで意味がない。

トイレ行こう、そう思って起き上がったら
ぐぐ、っと胃の中身も上がってきた。

「っ…ん、ふ、……っふ、ぅ…っ、」

口の中に酸っぱい胃液の味が広がって、
それを認識した途端吐き気が倍増した気がする。

手の届くようなところにゴミ箱も、袋もない。
一人ではどうしようもない絶望的な状況に気がついて
思わず、助けを求めた。

「……ひ、かる…っ」

ばたばたと駆けてくる音が聞こえるけれど、
もう俺は限界だった。


｢んぐ…っ！？…ーーーーっえ゛…っ、
〜〜っげ、…えぇ゛っ…、はぁ、…げぇぇッ…！」

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