無愛想な先輩２【YG】

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先輩にときめく毎日。
少しでも先輩の役に立ちたくて。
先輩に認めてもらいたくて仕事を一生懸命頑張る。


「チェックお願いします」


YG「ん」


YG「これはこのままでいけそうだな
最近よくやってんじゃん
ミスも減ったし、作業効率も上がってきてんな」


「ありがとうこざいます！」


嬉しい。先輩に誉められた。


HS「Aちゃんって犬っぽいよね」


「犬、ですか？」


HS「しっぽ振ってるみたい
嬉しくてたまらない感じ？」


ホ、ホソク先輩鋭い。


YG「確かに、お前犬っぽいな」


「先輩まで」


YG「従順だし、反応がいちいち分かりやすいとことか」


うう、先輩の笑顔が眩しい。
かっこよくてキュンとする。


JM「A、お手」


「ジミンひどい！」


JM「あはは、昔飼ってたトスニのこと思い出すな〜
人懐っこかったんだよね」


「私、犬じゃないよ」


JM「言い出したのヒョンだから」


「そうだった
もう！ホソク先輩！」


HS「ヤ〜、ジミン、お前はヒョンを売るのか？」


ホソク先輩やナムジュン先輩にテヒョンとジミン、皆優しくて面白くて。
仕事中もたまにこうやってふざけあったり楽しい。


YG「…A、○○社のあれってどうなってる？」


「あっ、それなら」


HS「ほんと２人仲良くなりましたね〜！
阿吽の呼吸じゃん
このまま名コンビになりそうだね」




あっ…


JN「ユンギをAちゃんの指導係りにつけて正解だったな」


嬉しそうに笑ってた課長。
それと同時に思い出した。前に会議室で聞いた話を。


先輩のことを好きになって辞めてしまった女の人のこと。


あの時は信じられなかったけど。
今なら分かる。


先輩が指導係に就いたらみんな好きになっちゃうよ。


ぶっきらぼうなのに優しくて。
些細なこともよく見てくれてて、飴と鞭の使い方は上手だし。
実はお世話焼きで面倒見もいいし。


でも、それって私だけに向けられたものじゃない。
私の前にも同じようにしてもらった人がいるんだ。


そう思うと切なくなる。


それに、先輩には彼女がいるかもしれない。


痛い。胸が潰れそう。


先輩だって色々考えて指導係を引き受けたんだ。
今度こそ問題が起こらないように、私が先輩のことを好きにならないように。
だから最初はあんなに冷たかったじゃん。


それを私の気持ちのせいで台無しになんてできないよ。


先輩や課長を裏切れない。
私はたまたま指導係の後輩に選ばれたんだから。


この気持ちはなかったことにしなきゃ。


ただの後輩にならなきゃ。


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