観覧車でのキス ページ9
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すっかり夕日が沈んで薄暗くなってきたにもかかわらず、観覧車に並ぶ長蛇の列。
「俺、観覧車乗りたいんだけど」
「…意外。壱馬くんこういうの嫌いだと思ってた」
「それAさんでしょ。こういうベタなの嫌いって顔してる」
「…っ、そんなことないし」
「ふっ。寒いっしょ、大丈夫？」
周りのカップルを見渡せば、ほぼ全員のカップルが抱き締めあっている。凄いな、クリスマス効果って。皆、周りが見えなくなるんだ。
「俺らも真似する？」
壱馬くんは後ろから私をすっぽりと包み込むと両腕をお腹の前に回した。
「ふふ、アンバーのトップがこんなことしていいの？威厳保てないんじゃない？」
「たしかに。でもAさんといるとチームのこととか忘れる」
「……壱馬くん、あのね。昨日公園行ってきたんだ。もう全部忘れることにした。…ケンちゃんとの約束も破ってきちゃった、へへ」
何もついていない首に触れる。もう私とケンちゃんを繋ぐものは何ひとつない。
「じゃあプレゼントはネックレスの方が良かったな」
「え？」
「あ、順番回ってきた。乗ろう」
向かい合わせではなく隣に並んで座ると、壱馬くんは胸ポケットから小さな箱を取り出した。
「はい、クリスマスプレゼント」
開けると、そこにはゴールドのフープピアス。
「イズミにアクセサリーはシルバーよりゴールドの方が好きだって聞いたから」
「……嬉しい、ありがとう」
窓を見ながら早速つけてみるも、揺れてるせいかなかなかつけられない。
「ふっ、貸して。俺がつけてあげる。……はい、できた」
「どう？似合ってるかな？」
「ん、俺のものになった感じがして嬉しい」
髪を撫でる手が後頭部に回されるとそっと唇が合わさった。
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Lala(プロフ) - タムさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。労いの言葉もありがとうございます。タムさんも書き手でいらっしゃったんですね！タムさんのコメントのおかげで執筆意欲が上がっていたのでこちらこそ感謝を伝えたいです。ありがとうございました！ (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - Megさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。幸せだと言って下さると執筆してよかったなと改めて思います。Megさんの更新にたくさん励まされ勝手に勇気をいただいてました。これからもともに頑張りましょうね！またお話読みに行きます♪ (2022年3月10日 11時) (レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
タム(プロフ) - 完結おめでとうございます💐そしてお疲れ様でした☺️私も書き手の時期があったので、最後まで書き続けることの大変さを知っています。だからこそ感謝の気持ちでいっぱいです😢Lalaさんとこの作品に出会えて幸せです💭♡ (2022年3月9日 1時) (レス) id: 2c73cc4c7d (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ぬぁ😭やっぱりこの作品好きです！！幸せな時間をありがとうございました！！番外編も楽しみに待っています✨ (2022年3月8日 22時) (レス) @page45 id: cd0d8bd3ad (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - タムさん» コメントありがとうございます！今夜更新分で全ての理由が明らかになりますのでお楽しみに🌟ぜひこのお話の結末を見届けてください🙏🏻毎回コメントありがとうございます🥺 (2022年3月8日 21時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2021年11月2日 17時
