意外と嫌いじゃないでしょ? ページ6
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「…どうした?」
「何が?このシャツ似合わない?」
「いやそうじゃなくて、この状況」
「んふ、どうしたんでしょう?」
首に腕を回されて、鼓動が少し速くなる。
ぶかぶかなカーキ色のシャツ。
なぜか真ん中だけ止められたボタン。
襟口から見える彼女の鎖骨が綺麗で、思考がうまく働かない。
俺は本当にAに弱いんだと、改めて気付く。
「だってさ、最近ちゃんと会えなかったじゃん?寂しかったの」
同じ場所で働いてるのにね、と言ったAは、その唇を俺のに重ねた。
Aのペースにこんな風に巻き込まれるのは初めてだ。
ちゅ、と小さな音を立てて離れた唇は、ほんの少し口角を上げている。
「びっくり、した?」
なんだ?この、されるがままな感じ。
「…した」
嫌なわけじゃないけど、少しだけ悔しい。
「やったー!作戦せい…」
「はい、俺の番」
作戦だかなんだか知らないけど、このまま終わるのは不本意だから。
「…えっ?何、ちょっと一未…!」
シャツの中に手を滑らせて、背中をなぞる。
「ドキドキさせられっぱなしじゃ終われないからな」
そういうつもりじゃなかったの、と慌てるAの声は聞こえないふりをして、その綺麗な鎖骨に甘噛みするようにキスをした。
(本当はちゃんと着替え持ってきてたんだけど、)
(ちょっとこういうことしてみたかったの)
─────────────
陣馬の娘、恋人夢主。志摩の家にお泊まり。お風呂上がり彼のワイシャツ、いわゆる彼シャツで志摩に跨り攻めてみる夢主。腕を首にまわし唇にキス。志摩にドキドキさせちゃう話
でした。リクエストありがとうございます!
陣馬さんの娘という描写がなくてすみません。
前前作の続きと思ってもらえると嬉しいです。
(あとシャツの種類も若干変えちゃいました)
全然更新できていないのに、
多くの方にお気に入り登録や高評価を
いただいていて、本当に感謝しています。
ありがとうございます。
これからもゆっくり更新に
なってしまうかと思いますが、
お付き合いいただければ幸いです。
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瑠璃 - 夢主はなんでそうなったのかわからない。食べきれないので先輩や仲良しの後輩、桔梗達に差し入れする。人気に悩む志摩さんお願いします。 (2020年9月20日 9時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 志摩さんリクエスト。陣馬の娘、恋人夢主。飽きられないよう努力継続。志摩と付き合ってから益々綺麗になる。努力もあって可愛いさも増す。先輩の夢主に勝てる女性はいないっと言葉の通り、色々な部署で人気になった話し。差し入れや告白がたえない。 (2020年9月20日 9時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - リクエストありがとうございます。志摩さんにやり返されちゃいましたか(笑)されるがまま、夢主に弱い志摩さんを書いてくださりありがとうございます。また、リクエストお願いします。 (2020年9月20日 9時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 瑠璃さん» リクエスト、更新が遅くなってしまってすみません。今回も書いていて楽しいリクエスト、ありがとうございました。気に入っていただけると嬉しいです(^ν^) (2020年9月20日 1時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ふわふわとした甘さのお話もいいですね。可愛いらしいお話、ありがとうございます。読んでてキュンとしました。更新、楽しみにしています。 (2020年9月15日 7時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りり | 作成日時:2020年9月13日 6時