持つべきものは女の友情 ページ2
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先輩はスーツもおしゃれだし、なんと言ってもいつでも可愛いのだ。
私の唐突な質問に戸惑う彼女が、思いついたように声をあげた。
「今日仕事終わったら暇？飲みに行こっか」
「…はい！！！」
元気よく返事はしたけど、たぶん泣きそうな顔をしているんだろう。
先輩が私の背中をさすってくれた。
「だからね、私は悔しいんです！研修中とはいえ、一日中一緒にいるわけじゃないですか！」
「うんうん、嫌だよね。ねえ陣馬さ、イメチェンしたら？」
先輩はレモンサワーのジョッキを片手に淡々と答える。
「いめちぇん…？」
「別にその研修生がきっかけとかじゃなくてさ、ほら、髪。意味もなく伸ばしてない？」
ビールを飲み干して答える。
「…その通りです。切るタイミングがわからなくて」
「でしょ？明日休みだよね？美容院行こう。で、私がもっと可愛くなれるお化粧、教えてあげる」
「せんぱーーーーいっ」
次の日。先輩に言われるがまま美容院を予約して、胸の下まで伸びた髪を鎖骨のあたりまで、ばっさり。ゆるっとパーマまでかけてもらっちゃって。
なんか、わくわくする。
一未やあの研修生のことなんて忘れてしまいそうなくらい。
「アイシャドウはね、こうやってグラデーションを…」
休みの日まで会ってくれる先輩に心から感謝しながら、化粧品の使い方を学ぶ。
「よし、完成〜！」
「うわぁ…誰これ…」
鏡を見て、その仕上がりにうまい言葉が出てこない。
「すっごく可愛い！今日の服にも合ってる！──陣馬さ、あんた元がいいんだから本当はこんな化粧しなくたって可愛いのよ？」
先輩のアドバイスで、お兄ちゃんの結婚の顔合わせの時ぶりに、スカートとヒールの高い靴を履いているのを思い出して、なんだか緊張する。
「…先輩、ありがとうございます」
「泣くな泣くな！ほら、自信持って！志摩さんに連絡してみ！」
あんたに勝てる女はいないよ、と謎の自信をつけさせてくれた先輩と別れて、一未に電話する。
『もしもし？』
予想外にすぐ応答した声に焦ってしまう。
「も、もしもし？一未？…今、何してる？」
当番勤務明けだということは知っていて。
『今？家にいるけど』
…飲みに行ってないんだ、白石さんと。
「今から行ってもいい？」
『わざわざ聞くなよ、いいに決まってんだろ』
その言葉に少しだけ安心しながら、彼の部屋へ向かう。
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瑠璃 - 夢主はなんでそうなったのかわからない。食べきれないので先輩や仲良しの後輩、桔梗達に差し入れする。人気に悩む志摩さんお願いします。 (2020年9月20日 9時) (
レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 志摩さんリクエスト。陣馬の娘、恋人夢主。飽きられないよう努力継続。志摩と付き合ってから益々綺麗になる。努力もあって可愛いさも増す。先輩の夢主に勝てる女性はいないっと言葉の通り、色々な部署で人気になった話し。差し入れや告白がたえない。 (2020年9月20日 9時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - リクエストありがとうございます。志摩さんにやり返されちゃいましたか(笑)されるがまま、夢主に弱い志摩さんを書いてくださりありがとうございます。また、リクエストお願いします。 (2020年9月20日 9時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 瑠璃さん» リクエスト、更新が遅くなってしまってすみません。今回も書いていて楽しいリクエスト、ありがとうございました。気に入っていただけると嬉しいです（＾ν＾） (2020年9月20日 1時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ふわふわとした甘さのお話もいいですね。可愛いらしいお話、ありがとうございます。読んでてキュンとしました。更新、楽しみにしています。 (2020年9月15日 7時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2020年9月13日 6時
