お礼はキス100回でいい？ ページ30
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そう思って笑いかけたとき、
───っ！！！！
叫び声がして伊吹と顔を見合わせる。
「どこだ！？」
伊吹は素早く車を降りて声の方向へ走り出す。
俺は車の鍵を閉めてから伊吹を追いかける。
「はあっ、…伊吹ーっ」
「志摩ー、ここだー」
伊吹の声を頼りに到着したのは公園で、そこには女性がひとり。どうやら外国人のようだ。
腕を組んで噴水の前を行ったり来たり。
「すいませーん、警察でーす」
そう声をかける伊吹を驚いたように見たその人は、
「ケイ…サツ…？」
怪訝そうに俺たちを見つめる。
「イエース、ウィーアー、ポリース！ワッツユアネーム？」
俺は自信満々な伊吹に、苦笑いを向けた。
「Oh, thank God! I’m Ashley. I just had my bag snatched by a guy and he ran away!」
「…ドゥーユースピーク、ジャパニーズ？」
「No」
伊吹の質問に即答した彼女、アシュリーさん。
「志摩、俺これ無理だ頼んだ」
俺だって英語わかんねーよ、
そう返そうとした瞬間
「あ！！！無理じゃないわ〜！俺たちラッキー♪」
伊吹は笑顔でそう言って携帯を取り出す。
操作してそれを顔の前に持っていった。
少しの間のあとで聞こえてくる声。
『藍〜？どうしたの、テレビ電話なんて珍しい』
「A〜！」
伊吹は嬉しそうに彼女の名前を呼んで、俺の隣に移動する。
「お、お久しぶりです」
『志摩さんっ！仕事中じゃないの？あれ、ていうか外？』
「何してんだよ伊吹」
ささやくように聞いてみると、
「近くに英語話せる人って、Aしかいねーんだもーん、テレビ電話って俺グッジョブじゃね？」
とドヤ顔で笑った。
「ねーA、疲れてるとこ本当ごめんね。この人困ってるっぽいんだけど俺たち英語分かんないからさ、Aが聞いてくれる？」
『それは全然いいけど…』
「あの、この子A！マイガールフレンド！イングリッシュ、プリーズ！」
画面の中のAさんを指差しながら、アシュリーさんの元へ戻る相棒。俺もその後をついていく。
『...Hi. So could you tell me what happened?』
『藍、この人、男の人にかばんをひったくられたんだって！』
「……」
「伊吹？」
「…え？なに？」
「はあ…、Aさん、男の特徴と、逃げた方向を聞いてもらっていいですか」
『分かりました！Do you remember what he looked like? Also, can you tell us which way he....』
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チェリー(プロフ) - はじめまして。リクエストしてもいいでしょうか？伊吹が主人公にプロポーズする話をお願いします。 (2020年10月22日 20時) (
レス) id: 3bf9690769 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませてもらっています。質問してもいいでしょうか？死ネタは書くことができるでしょうか？ (2020年10月22日 14時) (レス) id: 4a11be0ec9 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» こなさん、リクエストありがとうございました！書くのが遅くなってしまって本当にすみません！楽しんでいただけると幸いです。 (2020年9月25日 15時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
こな(プロフ) - リクエストお願いいたします！捜査依頼で彼女が英語を話すはなしを。、 (2020年9月14日 19時) (レス) id: 3a7ce308f1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» わああ嬉しい（ ; ; ）ありがとうございます！リクエスト、お待ちしています！ (2020年8月24日 7時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2020年8月16日 22時
