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ここにいて ページ23

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「藍っ、藍…!!!」



玄関の鍵は開いたままだった。

勢いよくドアを開けた私を、藍はベッドから身体を起こして見つめた。


「どうしたんだよA…うわっ」


たった今起き上がったばかりの身体が押し倒れるくらいの勢いで、藍を抱きしめた。



「──藍、ごめん私、何にも知らなくて…っ」


「A…」


私を抱きしめ返す藍。




しばらく私の泣き声だけが部屋に響いたあと、



「…A、ガマさんが…」


耳元で、藍が鼻を啜る音がした。


「──うん…っ藍、いいから、」



正直、なんて言葉をかけるのが正解なのか分からなかった。



私にできたのは、ただ藍を抱きしめて、枯れるまで一緒に涙を流すことだった。




どれくらいの時間そうしていたのか分からない。

藍が私から身体を離した。


「A、戻ってきてくれてありがとな」


「…ごめんね、本当ごめん」


待っててくれてありがとう、

私が言うと、藍は


「俺はいつでも待ってるって言ったろ、な?」

少し腫れた目で、でもいつもの笑顔で、そう言った。






きっとこの傷は癒えない。忘れられない。一生残る。

それで君が涙を流すなら、私も一緒に泣く。

だから、ひとりで抱えないでほしい。

私はいつでも、ここにいるから。







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設定タグ:MIU404 , 伊吹藍   
作品ジャンル:恋愛
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チェリー(プロフ) - はじめまして。リクエストしてもいいでしょうか?伊吹が主人公にプロポーズする話をお願いします。 (2020年10月22日 20時) (レス) id: 3bf9690769 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませてもらっています。質問してもいいでしょうか?死ネタは書くことができるでしょうか? (2020年10月22日 14時) (レス) id: 4a11be0ec9 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» こなさん、リクエストありがとうございました!書くのが遅くなってしまって本当にすみません!楽しんでいただけると幸いです。 (2020年9月25日 15時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
こな(プロフ) - リクエストお願いいたします!捜査依頼で彼女が英語を話すはなしを。、 (2020年9月14日 19時) (レス) id: 3a7ce308f1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» わああ嬉しい( ; ; )ありがとうございます!リクエスト、お待ちしています! (2020年8月24日 7時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2020年8月16日 22時

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