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忘れた頃に ページ13

「──、A?」

遠くからいろはの声がして目を覚ました。
どれくらい眠ってたんだろう、もう窓の外は薄暗い。

「…ん、おかえり…」

「聞いてよ、実は今さ──
A大丈夫?顔色悪くない?なんかあった?」

「…ねえいろは、」


裕史から連絡が来たことを話す。

「嘘でしょ!?それはやばい。ブロックしたよね?」

「した。もうあいつの顔見るのも嫌」

「それにしてもなんでこのタイミングで…
またなんかあったらすぐ教えてよ?絶対!」

「うん、絶対言う。ありがとういろは」






裕史から突然のメッセージが来てから3日。

月曜日から再び研修が始まって慌ただしく過ごしていたので、そんなことも忘れかけていた。


「っ、…うわぁ寝てた」

研修後に居眠りしてしまい、夕食の時間を逃した。
いろはを誘って何か買いに行こうかと思ったけど、明後日に控えたプレゼンのために、グループの人と居残って準備しているようだった。

道も覚えたし、まだ真っ暗じゃないから行けるかな

意を決して、ひとりでスーパーまでの道を歩く


無事にたどり着き、すぐに食べられそうなものをカゴに入れる。あ、いろはの好きそうなこれも買っていこう


会計を済ませて外に出ると、もうあたりは真っ暗。
ちょっと怖いけど、早歩きすれば大丈夫。


「──A、」

はっきり聞こえた私を呼ぶ声。

え?

振り返るとそこには、久しぶりに見る元恋人の姿

束縛がひどくて私が耐えられなくなって、別れを切り出したら逆上されて、精神的に疲れ果てていたあの時のことを思い出す


「…なんでいるの───?」

「久しぶり、A。こないだ連絡したのに、返事くれないから。いろんな人に聞いていろはが今ここにいることが分かったからさ」

来ちゃった、と笑う裕史の姿に恐怖を感じた。


「ちょっと久しぶりに話そうよ」
と言って私の手首を掴む裕史

「ちょっと、やめてよっ!」

全然ほどけなくて、体が震える。


離して、そう言いたいのに、恐怖で声が出ない。


どうしよう───

ヒーロー現る→←悪口じゃないからいっか?



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設定タグ:MIU404 , 伊吹藍   
作品ジャンル:恋愛
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チェリー(プロフ) - はじめまして。リクエストしてもいいでしょうか?伊吹が主人公にプロポーズする話をお願いします。 (2020年10月22日 20時) (レス) id: 3bf9690769 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませてもらっています。質問してもいいでしょうか?死ネタは書くことができるでしょうか? (2020年10月22日 14時) (レス) id: 4a11be0ec9 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» こなさん、リクエストありがとうございました!書くのが遅くなってしまって本当にすみません!楽しんでいただけると幸いです。 (2020年9月25日 15時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)
こな(プロフ) - リクエストお願いいたします!捜査依頼で彼女が英語を話すはなしを。、 (2020年9月14日 19時) (レス) id: 3a7ce308f1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - こなさん» わああ嬉しい( ; ; )ありがとうございます!リクエスト、お待ちしています! (2020年8月24日 7時) (レス) id: 9d1fcda077 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2020年8月16日 22時

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