Kissin' my lips - Raul - ページ30
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「Aちゃん〜リップ貸して〜」
「どうぞ〜」
「ありがと〜いつも持ち歩いてるやつ忘れてきちゃって〜」
楽屋の鏡台に広げていた化粧品を片付けていると、ひょこっと後ろから現れたのは最年少のラウちゃん。今日の撮影はメイクは控えめで、リップもほぼ無色で保湿オイルのみのメンバーもいたけれど、彼もまたその一人。撮影が終わった今はもうすっかりリップの輝きは消えてしまっていた。
「唇すごいカサカサじゃない？」
「そう？乾燥してるようには見えないけど」
長身揃いのメンバーの中でも1番背の高いラウちゃんは、腰を折り曲げてずずいと私に顔を寄せてきた。塗って？とツンと唇を突き出す。リップバームをその唇に引けば、ラウちゃんは、んぱっと唇を動かした。じっと私を見つめながら、唇を動かす様が妙に色っぽくて、私はさっと視線をそらした。この子は年下だというのに、時々大人っぽい色気を放つから、その度に驚いてしまう。
「このリップいい感じだね〜いい匂いだし高そう〜」
「そんな高くないよ？900円くらい。これ保湿力高くておすすめだよ！」
「へ〜じゃあ、Aちゃんとお揃いのリップ買お〜っと」
「ちゃんとリップのケアするのえらい！あ、康二くん！康二くんこそもっと保湿ケア気をつけないとだよ〜！」
KJ「あ〜やっぱり〜？前にAちゃんがくれたリップ、ちゃんとつけてんけどなあ、もう使い切っちゃって、今やっすいリップ使ってんねん！そのせいか、最近すごい乾燥すんねんな〜」
楽屋のソファーの上で体育座りをしながらスマホをいじっていた康二くんは伸びをした。
「え？康二くん、Aちゃんからリップもらったの？」
KJ「おん、それと同じの」
「え〜ずるい〜！俺もらってない〜！」
「あれ？あの時、ラウちゃんいなかったっけ？」
KJ「おん、だってあれ、冒険少年の時やで？俺とめめしかおらんよ」
「あ、そうだった」
RN「俺は今も大切に使ってるよ」
いつの間にかそばに立っていた目黒くんは、ほらね、と以前私が彼らにあげたリップを手にフリフリとアピールした。
「え〜！めめも貰ったの〜！？ずるい〜！俺にもちょうだいよ〜！」
小さな子どもが駄々をこねるみたいに私の腕を掴んで、ブンブンと揺すってくるラウちゃん。そんな彼に、どうだ？とばかりにリップを見せびらかす目黒くん。「ガキやな」と呟いてスマホに視線を戻す康二くん。
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関西弁大好き - 続き見たいです❗楽しみに待ってます❗お体に気をつけて頑張って下さい😆🎵 (10月24日 0時) (
レス) id: dc054cb4c4 (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます。ラウさんガッツポーズしてると思います！ (6月17日 13時) (レス) id: 3626747921 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ラウにおちました (6月16日 17時) (レス) @page19 id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM
| 作成日時：2022年9月19日 12時
