俺と彼女の物語�� - Hikaru - ページ20
.
多忙な日が続く中、今日もそれなりにハードな日だった。
帰宅してソファーで寛いでいたら、いつの間にか寝てしまっていた。
ハッと気がつくと、ブランケットがかかっていた。脚がやけにポカポカするなと思ったら、ソファーの下で俺の脚の間に挟まるように収まるAがいた。俺の膝を机代わりにスマホを操作する手を乗せて、何やら「あー」とか「うー」とか声を上げている。何してるのAさん？
「何してんの？」
「わあっ！びっくりした！…照、起きたの？」
「うん。ごめん寝てた。ありがとねブランケット」
「ううん、照、疲れてるもんね。お風呂入って、ちゃんとベッドで寝ないと」
「そうだね。お風呂一緒に入るでしょ？」
「いや、私、忙しいからまだ無理。一人でゆっくり入ってきていいよ」
「忙しいって、何してんの？」
「ドームツアーの申し込み〜」
「ドーム？」
「そう。確実に行ける東京だけ申し込むか全部申し込むか悩んでるの」
「ふうん？」
「あ〜また全滅だったらどうしよう〜」
可愛い顔の真ん中、眉間にしわを作り始めるもんだから、「シワできちゃうよ」と眉間をタッチすれば、「照ならどうする？」なんて困り顔で見上げてきたA。
「俺がAなら、SnowManのメンバーである俺からの招待を断らずに確実に入るけど？」
そう言いながら、彼女の軽い身体を抱き上げて膝の上に座らせて、可愛いきゅるきゅるした瞳を軽く睨むと、彼女は困り顔のまま俺の首に腕を回した。
「あ〜うん…関係者席入れてもらうのもありがたいんだけどね、でも、それだと純粋に楽しめないっていうか」
「なんでよ」
「前にも言ったじゃん。関係者席ってめちゃくちゃジロジロ見られるんだよ？双眼鏡で見られたりするの。別に芸能人でもなんでもないのに、SNSで晒されたりするんだよ？気が抜けないよ」
「でも帽子にマスクじゃ顔バレしないでしょ？」
「せっかく照のコンサートなのに、私はお洒落もできなくて、照のうちわも持てないなんて、そんなの悲しいよ〜」
唇を突き出して、可愛い反論をするAはただただ可愛いけれど、俺の気持ちをあまりにもわかっていない。俺たち、付き合って何年経ったと思ってるの？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1002人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
関西弁大好き - 続き見たいです❗楽しみに待ってます❗お体に気をつけて頑張って下さい😆🎵 (10月24日 0時) (
レス) id: dc054cb4c4 (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます。ラウさんガッツポーズしてると思います！ (6月17日 13時) (レス) id: 3626747921 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ラウにおちました (6月16日 17時) (レス) @page19 id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：EM
| 作成日時：2022年9月19日 12時
