俺の彼女になってよ- Ren - ページ22
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「ねえ、俺のこと好き？」
「…好きじゃない」
「ふうん。俺は好きだけど。おまえのこと」
バーのカウンター席、偶然居合わせたかと思えば、自然に隣に座ってきた男。余裕そうな顔で微笑んでジントニックを喉の奥に流し込む姿を横目に溜め息を吐いた。自分の顔が良いことも自分がどれだけ女性からモテるかも自覚しているだろう自信満々な彼は、顔を合わせる度に私を好きだと言う。
初めて顔を合わせた日から、彼は私を熱い眼差しで捉えていた。ひと目で分かった。この人は、私を好きなんだと。理屈ではなく直感だった。そして、私もまた彼を…
「すげぇ好き」
「…そういうのやめて。全然笑えないから」
「別に笑わそうとしてないけど？」
「友達の彼女を口説くような男、冗談でもありえないから」
「俺、冗談とか言えないタイプなの。本気で好きだから、好きだって言ってるだけ」
カウンターに肘をついて覗き込むようにじっと見つめてくる黒い瞳は、キラキラと光っていて、目が反らせなくなりそうになる。そんな目で見つめないでよ。
「…私は、好きじゃない」
「何が好きじゃないの〜？なあに？何の話？」
後ろからパッと顔を覗かせてきた恋人の顔に思わずドキリとした。
「ジントニック。Aちゃんは好きじゃないんだって。ていうか、ふっかさん戻ってくるの遅いよ。誰と長電話してたんすか？」
「あ〜ごめんね？河合くんが今から会えないかって。でも、断ったよ？Aとのデート中だし、断ったんだけどさ、なんかね、すげえ俺に会いたかったみたいでさ」
「辰哉、いいよ。行っても」
「え？」
「私、お酒もう飲めないし、今日はもうここで解散で大丈夫だから、先輩のとこいっておいでよ」
「え、でも…いいの？」
「うん」
「ん。ごめんね…」
ポン、と頭に置かれた辰哉の手がひどく優しく感じた。
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関西弁大好き - 続き見たいです❗楽しみに待ってます❗お体に気をつけて頑張って下さい😆🎵 (10月24日 0時) (
レス) id: dc054cb4c4 (このIDを非表示/違反報告)
EM(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます。ラウさんガッツポーズしてると思います！ (6月17日 13時) (レス) id: 3626747921 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ラウにおちました (6月16日 17時) (レス) @page19 id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM
| 作成日時：2022年9月19日 12時
