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渡「何があった？」
頬を両手で包まれて目を合わせて優しい口調で聞いてくる翔太。どうしていつも気づいちゃうんだろう。
翔太に隠し事ひとつできやしない。
「…私、まだ昔のこと引きずってるのかもって、」
渡「昔のことって、初恋の？」
「うん、」
渡「いや、引きずってねぇだろ別に。まだ好きとか思ってるわけじゃねぇんだろ？」
「うん、でも思い出して気持ちが落ちるくらいには…」
渡「は？他の男思い出して勝手に落ちんなバカ」
荒い口調とは裏腹に優しいキスをしてくる翔太は、昔から変わらない。いつだってこうやって寄り添って慰めてくれて、他の誰も気づかないことにもすぐ気づいてフォローしてくれる。
翔太は私のヒーローだよ。
変わらない愛があるんだって教えてくれたのは翔太だった。翔太とならきっと…
「っ、…ふ、…ん、」
ゆっくり口内に入り込んできた舌に自分のそれを絡めとられて、じっくりと溶けるようなキスをされた。全神経が翔太に集中させられていく。
ちゅ、
ちゅっ、
渡「…ふはっ、俺のことしか考えられないって顔してる… おまえを捨てた男のことなんて俺が忘れさせてやるから、ほら首に腕回して」
膝の上に乗せられて抱きしめられて、耳に翔太の唇がくっつけられて身体が熱くなっていく。
「んっ、…でも、みんな戻ってきちゃう、」
渡「じゃあ仕事終わったらおまえんちな」
「あ、今日はめめとご飯の約束が、っ」
渡「は？知らねぇよ、そんなん断れ。今、Aに必要なのは目黒じゃなくて俺でしょ？」
「あっ、翔太、まってぇ、」
渡「おまえは俺じゃなきゃだめなんだから、いい加減早く俺だけのもんになれよバカ」
剥き出しな独占欲さえ愛しい。
私には翔太がいなきゃだめなんだって、ほんとにそう思う。そしてきっと、翔太も私がいなきゃだめなんだよね？
…でも私は翔太だけのものにはなれないよ。
翔太を選んだら他のみんなはどうなるの？
愛するひとに拒絶される悲しみも苦しみも知っているからこそ、愛してくれる大切なみんなを拒絶することなんてできない。寄り添っていたい。みんなのそばにいたい。それが1番平和で幸せだって思うの。
もうお姫様になんてなれなくていい。
どうせ最後はひとりになるんだから。
私はこんな愛し方しかできないよ。
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終わり
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momo(プロフ) - 猫の以外な行動が多すぎて全部が全部予想外です。これからもこの楽しいお話を読みたいのでお話を更新してくれたら嬉しいです！お願いします！ (2021年1月11日 9時) (
レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月9日 14時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM
| 作成日時：2020年11月5日 22時
