彼女は愛され体質

お子様な君へ - Kochi ページ7

Kochi side


「たろちゃんもっかい！」

慎「いくよ〜？」


稽古の後、うちのアクロバット隊の2人が跳び回って、見てるこっちがへろへろになる。数回の振り合わせで力尽きてる俺の体力が無さすぎるだけかもしれないけど、あいつら本当疲れ知らずで恐ろしい。

特にA。あんな細っこい身体であんな体力あるなんて小学生男子かよ。なんか最近また細くなった気がするし。内臓ちゃんとある？ってくらいぺったんこなお腹。あ、でも、胸はぺったんこじゃないんだよなぁ。大きくはないけど。多分、Cだろうな。ちびの頃はぺったんこだったのが、こうも成長するんだからやっぱりAも女なんだよな。もっと肉付き良くなれば、色気も出ていい女に見えるだろうなぁ。うん、胸ももうちょい、



樹「こーち、Aのお っぱい見すぎ！」

高「っ！は、見てねぇよ！」

北「いや、ガン見してたよ？物足りなさそうな顔で。俺見てたからね」

高「ちょ、やめろよ！見たけど、ガンは見してないし、物足りないとか思ってねぇよ！」

北「あ、見たって認めた」

高「あ、」

樹「おまえ、見んなよ！Aのお っぱいは俺のなんだから！」

北「いや、あいつのお っぱいはあいつのもんだろ」

ジェ「DAHAHAHAHAHA！」

樹「それにあれくらいが丁度いいんだって！おまえら分かってねぇな！あれをどう育てるかが男の力量にかかってくんだから」

ジェ「さすが樹〜！」

高「おまえらうるせぇよ」

北「俺はもっとデカい方がいいかな〜」


俺らの会話が慎太郎の耳に届いたらしく、俺らを見てニヤリと上がる口角。


慎「A、A！みんながAのお っぱいにケチつけてるぞ！」

「はぁっ？！ふざけんな！まだ発展途上なの！これから大きくなるの！」

ジェ「DAHAHAHAHAHA！」

慎「あはははっ！」

北「もう成長止まってるだろ」

樹「A、俺に任せて！」

「却下！樹に任せたら胸なくなっちゃいそう」

樹「そんな激しくしないから！優しくするって！」

京「樹キモい」

樹「えっ…」

京「Aはそのままでかわいいんだから、胸の大きさなんて気にしないでいいよ！」

「きょも！好き！！」

京「俺も好き！！」


ぎゅっ！と抱きしめ合う大我とAはそのままクルクルと回り出した。なんだかミュージカルのひと場面みたいにお花が飛んで見える。楽しそうに声を上げて喜ぶAはやっぱりまだまだお子様だな。


Aが成長して変わっていっても、俺は変わらずにAを見守っていたいな。

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