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そっと目を開けば、キス寸前のところできょもが私を見つめていて、なぜだか息が止まってしまう。言葉なんてもう出てこない。
「もっと俺を見て」
「っ、」
「A、俺でいっぱいになってよ」
「きょ、も」
パチッ
「いたぁっ!」
「ふふっ」
突然のおでこの痛み。デコピンをくらわしてきた指が視界に入る。
「も、何!!」
「今日こそは俺と飯!」
「え、今日はしょっぴーと…あ、きょもも一緒に行く?」
「まぁそれでもいいよ、翔太とは1時間くらいで別れてその後は俺と2人ね!はい決まり〜」
「えぇっ、ちょっと待って」
「放置されすぎて俺のAに対する独占欲は今爆発してるから!」
「ちょ、どこいくの」
「飲み物買ってくる!その間に翔太に俺も一緒だって連絡しといて!ちゃんと1時間で帰ることも伝えてよ!」
「えぇっ」
ずんずんスタジオから出ていくきょも。仕方なしにしょっぴーに連絡しようとスマホを持てば、真っ暗な画面に映る自分の顔がなんだか恥ずかしい。あぁ、今きっと顔赤い。ほら、鏡をちらりと見れば案の定。
あの瞬間、ドキドキしてしまった。
一瞬でも、きょもとあんな空気感になるなんて。
家族以上に長く濃い時間を一緒に過ごしているから、ほとんど家族のように思っていたのに…
なんだか考えれば恥ずかしさが込み上げてきて居ても立っても居られず、音楽を流して踊りまくった。
……
「はぁー、暑ーい!」
ジェ「あれ?首んとこ赤くなってる」
慎「あ、ほんとだ!虫刺され?それとも!?キスマーク!?」
「っ!!」
樹「はっ?キスマ!?」
京「それ俺がつけた〜」
「!?!?」
樹「えぇ、待って、俺もつける!」
「はぁ!?」
慎「俺もつけるぅぅ!」
「いや、なんでぇ!?」
北「仕方ないな、その勝負俺も乗ってやる」
ジェ「俺はこーちにつける!」
高「なんでだよ!Aにつけろよ!」
「いや、つけるな!ちょ、樹こないで!」
高「うわ、ジェシー!ジェシー!やめろぉ!」
ジェ「AHAHAHAHA〜」
その後、突然のキスマーク大会が始まり大男たちがキスマをつけ合うというとんでもないカオスとなった。私の首やら腕はアイドルらしからぬキスマだらけとなってしまったけど、メンバー全員そうだから…なんかもう知らない泣
きょもにドキッとしたことはもう無かったことにしてしまおうと、頭の隅の隅へ押しやるのだった。
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andy(プロフ) - いつも楽しみにしています。完全なる樹くん推しです。結ばれたら幸せです!! (2019年8月28日 0時) (レス) id: 91e59cd3ba (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - 紫耀くんうれしいです!続き気になります! (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7346e0709a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 紫耀くん!続きが楽しみです(〃ω〃) (2019年8月14日 1時) (レス) id: c8de50d240 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - ここで平野紫耀がくるのか!!とニヤニヤしてしまいました!!続き楽しみにしてます!!! (2019年8月14日 0時) (レス) id: 5b1e780a68 (このIDを非表示/違反報告)
mlmi - すのすとデビューほんとうにおめでたいです( ; ; )そして深澤くんに美味しい展開、、嬉しすぎてびっくりしてしまいました。最高じゃ言葉が足りないくらいです〜( ; ; )紅一点の作品の中で彼女は愛され体質が1番好きな作品です!これからも楽しみにしています。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 6f29b5da89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:EM | 作成日時:2019年7月13日 14時