おやすみ - Hokuto ページ4
Hokuto side
ある日の楽屋。
いつも通りの光景。俺は読書。ジェシーと慎太郎はでっかい身体を縮こまらせて１つのスマホを覗きながらゲラゲラと笑っている。樹は眉間にしわを寄せてモンスト。京本は舞台の台本と睨めっこ。こーちは珍しく起きててぶろぐを書いてる。Aは真剣にマネージャーと話してる。
ぽふっ
暫くして俺の隣に座ったAがソファーに沈んだ。
ちらっと見ると、さっきの真剣な表情とは打って変わってお眠な顔で欠伸を隠さない。この後の展開が読めて、読書は中断。
「北斗、」
「やだよ」
「ねぇまだなんも言ってない」
「膝は貸さないよ」
「けち」
「脚痺れるからやだ」
「北斗が眠い時は膝貸してるのに」
「俺はいーの」
「ずるい！」
ほっぺた膨らまして怒るA。全然怖くない。
「A、俺が膝枕してあげるよ」
「こーち！ありがとう！」
「いや、こーちはおじいちゃんなんだから、膝枕なんてしたら足に負担かかっちゃうからダメに決まってんだろ」
「いや、俺は別にいいけど」
「仕方ねぇから俺の膝貸してやるよ」
「北斗めんどくせぇ、笑」
「もう、最初から素直に貸してよね〜ほんっとツンデレなんだから」
ごろん、と俺の膝に頭を乗せて寝る体勢をとったAがくすくす笑うから、脚を揺すって反撃。
「あぁ、ちょ、揺れないで！ごめんごめん、北斗優しい〜ありがとう〜だいすき〜」
「脚痺れたら頭落とすからそのつもりでね」
「ねぇ、優しくしてよ」
「十分優しいじゃん」
「…脚痺れたら声かけてよ、起きるから」
「はいはい」
「おやすみ」
「ん、おやすみ」
あっという間に眠りに落ちていくAを横目に読書再開しようと閉じた本を開くけど、集中できない。
膝に感じる温もりと重み。
俺の気も知らないで能天気に無防備に眠りやがって。
俺に向けられた視線とチクリと刺すようなジェラシー。
A、俺らの空間に共存する目に見えないあらゆる感情がおまえの目に映ったとき、おまえはどうする？何年もおまえで頭いっぱいにしてるあいつらを見てると、少なからず同情してしまう。俺も最近まであいつら同様だったし。
でも、もう俺は恋愛感情なんて不確かで危うい感情はおまえに向けてないから安心してよ。俺は、Aの為なら膝だろうが肩だろうが何だって貸すよ。脚が痺れたって、痛くたって全然余裕だから。
Aがいるだけで、Aが笑ってくれたら、それだけでいいって思えるんだ。
慎太郎の憂鬱 - Shintaro→←俺とあいつの物語 - Taiga
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andy(プロフ) - いつも楽しみにしています。完全なる樹くん推しです。結ばれたら幸せです！！ (2019年8月28日 0時) (
レス) id: 91e59cd3ba (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - 紫耀くんうれしいです！続き気になります！ (2019年8月14日 1時) (レス) id: 7346e0709a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 紫耀くん！続きが楽しみです(〃ω〃) (2019年8月14日 1時) (レス) id: c8de50d240 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - ここで平野紫耀がくるのか！！とニヤニヤしてしまいました！！続き楽しみにしてます！！！ (2019年8月14日 0時) (レス) id: 5b1e780a68 (このIDを非表示/違反報告)
mlmi - すのすとデビューほんとうにおめでたいです（ ; ; ）そして深澤くんに美味しい展開、、嬉しすぎてびっくりしてしまいました。最高じゃ言葉が足りないくらいです〜（ ; ; ）紅一点の作品の中で彼女は愛され体質が1番好きな作品です！これからも楽しみにしています。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 6f29b5da89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM
| 作成日時：2019年7月13日 14時
