彼女は愛され体質

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風「顔出せば？2人とも喜ぶんじゃん」

「そうしたいけど、もう出るとこなんだよね」

風「そっか」

「よろしく言っといてね〜」


ほっぺたを赤く染めて、目をトロンとさせて、いつも以上にふわふわしたテンション…


ぺちっ


「痛っ！」

風「あんま飲み過ぎんなって」

「痛いよバカ、そんな飲んでないし」

風「んははっ、軽く叩いたつもりなんだけど赤くなっちった、ワリッ」

「えっ、もうさぁー」


おでこを撫でると、弱っちいグーパンかましてくるA。…力入ってないじゃん。まじでどんだけ飲まされたの？



「…A？」

「あ、まっけん」

風「、どうも」

「こんばんは、新田真剣佑です」


突然現れたのは怖いくらい整った顔の男。
ご丁寧に頭を下げて挨拶。

あぁ、Aとしょっ中共演してるんだったな。ちはやふる、ジョジョ、あと、トドメの接吻か。


風「菊池風磨です。こいつの、」

「はい、存じてます」

「あ、ごめんごめん、偶然、風磨も来てたみたいで、」

「A、みんな先出ちゃってるから行かないと」

「えっ、それは待たせたらまずい！じゃあ、風磨またね〜」

風「A、家帰ったら電話して」

「？わかったぁ〜 じゃあね」

「失礼します」

風「っす………チッ」


Aと歩いていくイケメンの後ろ姿につい出る舌打ち。

…ったく、ほんっとにあいつは相変わらずの体質なようで。



岸「あ、風磨くん遅かったですね〜」

小「あははははっ、風磨聞いて聞いて！岸くんがなぁ、！」


ゲラゲラ笑い転げてる小瀧と岸にテキトーにツッコミ入れつつスマホを開いた。



風磨イケメン俳優と撮られたら炎上すんぞー

風磨早く帰れよ

Aわかってるよパパ



5分もしないうちに来た返事に、ため息。

何もわかってないくせに。

俺の気持ちだって。

何作か共演しただけで気安く惚れてくるような野郎の相手してんじゃねぇよ。


もう一層の事、撮られてしまえばいい。

痛い思いすれば、さすがにわかんだろ、A…



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