彼女は愛され体質

とあるオタクは見た！ ページ14

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「ねぇ見て！このきょもちゅーヤバイ！」

「んははっ、やっばいね！いや待って、こっちのじゅりちゅー付き合ってる！」

「ちょ、無理！買う！ねぇ、待って待って、もう合計何枚か分かんなくなってる」

「ウケる！え、てかさ、自担よりちゅーのフォトのが増えてくのまじやばくない？」

「もうほぼ、ちゅー担だよね！でもわかる、あたしもたまに自担誰だっけ？ってなる！」

「北斗がかわいそー！言うて、あたしも樹の個人よりじゅりちゅーばっか買っちゃうもん」



ここは、ジャニオタの天国ジャニショ。

目の前で繰り広げられる会話に、私は猛烈に混ざりたい！！！

けど、そんな度胸もなくポーカーフェイスをなんとか保ちながら、リストの自担のフォト番号にチェックを入れる。あぁ、また予算ギリギリになりそうだ。ていうか、このフォト既に持ってるのにジャニショ来る度この手が勝手にチェックしちゃうからしんどい。自担がかわいすぎるのが悪いんだぁ！
…でも、Aの生活費になると思えば、私は満足なんだよ。

そう、私の自担はAA。そして、きょもちゅー推し。YouTubeが始まってから、きょもちゅーのいちゃいちゃを目にする機会が増えて、それからというもの夜な夜なきょもちゅー動画を漁っているわけだ。

休日はきょもちゅー推しの仲間と語り合うのが定番なんだけど、今日は誰とも都合が合わなくて、１人自由気ままにきょもちゅー回収に勤しんでいる。

ジャニショを出て原宿から表参道へぶらぶらと歩く。今日の任務は完了したし、今日はお天気もいいし歩き回ってみようかな、と普段行かない道へ入って行った。



「たぶんこの辺りなんだけど…」

「本当にこの道で合ってる？絶対迷ってるよね？」


少し先を歩く男女の会話が聞こえてくる。
どうやら目当てのお店が見つからないらしい。


「迷っては、ない…だって行くの2回目だし」

「じゃあなんで見つけられないの」


…ん？なんかこの声…似てるような、


「だって前来た時夜だったから暗かったし」

「前は誰と行ったの？」

「ジェシーと、」


「っ！！？！！？！」

やばいやばいやばいやばいやばい…！！！！

Aだ！Aが目の前にいる！！！！



「あいつ色んな店知ってるもんな」

「うん、ていうかごめん、やっぱ迷ってる…」

「ふははっ、ほらぁ〜！」



え、待って、Aの隣にいるのは…

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