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目が覚めて体をゆっくり起こして､深く息を吐いた｡
布団を捲り床に足をつけ､体にグッと力を入れて立ち上がる｡
それから部屋から出てリビングに向かえば､キッチンから人が出てきた｡
『...大我｡』
『おはよう､慎太郎｡』
『...おはよう｡』
そう言って慎太郎は近づいてきた｡
『...大丈夫??』
『うん｡今日は調子が良いんだ｡』
『だからって､動き回らないでね｡』
『分かってる｡』
『仕事も程々に｡』
『んー｡』
『...本当に分かってる??』
そう言われて俺は微笑んだ｡
それから俺はソファーに座って､家事をこなしていく慎太郎を見つめた｡
『...そんなに見られたら､穴が開く｡』
『大きくなったなって｡』
『...それ前からずっと言ってない??』
『初めて逢った時からずっと俺の後ろを付いて回ってたのに｡』
『うるさいです｡』
『懐かしいな｡あの頃は可愛かった｡』
『はいはい｡』
『慎太郎｡』
『何ですか??』
『...幸せになってね｡』
そう言うと慎太郎は手を止めてこちらを見た｡
『...なにそれ｡』
『...｡』
『...何でそんなこと言うの??』
『...深い意味はないよ??』
『...｡』
『...そんな顔､しないで｡』
『...｡』
『...兄ちゃんとしての願いだから｡な??』
そう言うと慎太郎は深いため息をついた｡
『...ごめん､ほんと｡』
『...違う｡自分に腹立ててる｡』
『...｡』
『...大我が居なくなったら､俺は本当に一人になる｡』
『...｡』
『...それが怖い｡』
そう言って慎太郎は俺から目を反らした｡
そんな慎太郎が可愛くて少し切なくて､俺は立ち上がり近づいて包み込むように抱きしめた｡
『...慎太郎｡大丈夫｡』
『..っ...｡』
『...大丈夫｡』
そう言うと慎太郎は俺の手に自分の手を重ねてきて､ぎゅっと握ってきた｡
『...死なないで｡』
『...頑張るよ｡』
『...ずっと一緒だよね??』
『...当たり前でしょ｡』
そう言って俺は抱きしめる腕に力を入れて､慎太郎を離さないようにした｡
続く (更新停止中)
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みちゅどん(プロフ) - 初めまして！涙ボロボロ流しながら読ませていただきました！更新待ってます♪ (2020年9月17日 21時) (
レス) id: 7115fd05ac (このIDを非表示/違反報告)
みかん - このお話大好きです!!!これからも頑張ってください!!! (2019年9月21日 21時) (レス) id: 1179d0f47a (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしてます！ (2019年9月16日 23時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
3 - 続きを楽しみにしてます (2019年5月4日 9時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 楽しみにしています (2019年3月13日 21時) (レス) id: b86fc9f85c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年1月26日 7時
