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あれから少しずつその日にあったことを話してくれた｡
そしていつの間にか泣き疲れて眠ってしまった京本をベッドにちゃんと寝かせて布団をかけた｡
それから俺は部屋を出て洗面所へ向かい､タオルを水で濡らした｡
すると人の気配を感じて顔を上げると､鏡越しで樹と目が合った｡
『...大丈夫??』
『どうだろう｡』
『...｡』
『俺なりには精一杯伝えたけど､様子見かなって思ってる｡』
『...そっか｡ごめん､引き止めて｡何か手伝えることがあったら言って｡』
『心得とく｡』
そう言って俺は歩き出して部屋へ向かった｡
まっすぐベッドへ向かい端に腰掛け､濡れタオルを京本の目元に置きそっと髪を撫でた｡
『...なぁ､京本｡』
そう呟いても京本は反応を示さずちゃんと眠ってくれていることにホッと胸を撫で下ろした｡
『...俺はね､京本が俺を好きでいてくれてるだけで十分なんだ｡一緒に居られるだけで幸せだから｡』
そう言って髪を撫でていた手を下へ移動させて頬に触れた｡
『それにさ､離れてしまったあの時に俺は宣言したんだよね｡京本の両親に｡京本が死ぬ最後の瞬間まで大事にするって｡その後も大切にするって｡』
そう口にすると自然と微笑むことが出来た｡
『京本､愛してる｡』
そう言って顔を近づけ､額にキスをした｡
それからシャワーを浴びるために部屋を出て､浴びた後は京本の部屋に戻って隣に寝転がった｡
そして腕を伸ばして少し京本の頭を上げ､伸ばした腕の上に乗せてグッと引き寄せた｡
『...俺が側に居るから｡どんな時も片時も離れずにずっと｡』
そう呟いて俺はぎゅっと京本を抱きしめ､目を瞑った｡
『...ごめんね､北斗｡俺､頑張るから｡俺も北斗から片時も離れない｡この命がある限り､全力で愛するから｡この命を削っても､たとえ明日燃え尽きたとしても｡北斗を愛したこと､北斗に愛されたこと｡それが俺の幸せだから｡その為に俺は生きるから｡』
そう言ってからキスをしてくれたことを俺は寝たフリをしながら胸をいっぱいにした｡
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みちゅどん(プロフ) - 初めまして！涙ボロボロ流しながら読ませていただきました！更新待ってます♪ (2020年9月17日 21時) (
レス) id: 7115fd05ac (このIDを非表示/違反報告)
みかん - このお話大好きです!!!これからも頑張ってください!!! (2019年9月21日 21時) (レス) id: 1179d0f47a (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしてます！ (2019年9月16日 23時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
3 - 続きを楽しみにしてます (2019年5月4日 9時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 楽しみにしています (2019年3月13日 21時) (レス) id: b86fc9f85c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年1月26日 7時
