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正直､驚いていた｡
まさか迫られるとは考えてなくて､どうしたらいいのか本当に分からなかった｡
それでも何かに悩み苦しんでいるのだけは分かって､そしてそれは俺たちの問題だとも今確信した｡
包み込むように腕の中に収めた京本は少し震えていて､脱がされて露になった体には流した涙が染みていく気がした｡
『...京本｡話してほしい｡その胸の内を｡』
『...っ..｡』
『それは､俺たちの問題だろ??』
『...っ..｡』
『...俺たち､恋人の問題だろ??』
そう言うと京本はゆっくり体を離してきた｡
目が真っ赤で止まらずにポロポロと涙を次々と流していて手を伸ばして拭ってやった｡
『...二人で分け合おう｡』
『...っ..｡』
『な??』
そう言うと京本はベッドに座り､俺も体を起こした｡
『...服､ごめん｡』
そう言われて俺は服を着てから立ち上がり､京本の前に跪いて手を握った｡
すると京本は俯いてしまったが､俺は変わらずに話してくれるのを待った｡
『...北斗｡』
『ん??』
じっと待っていると京本は口を開き､俺は自分でも驚くくらい優しい声が出た｡
『...俺は恋人らしいこと､北斗にちゃんとしてあげられてる??』
『...｡』
『...してもらうばかりで､俺からしてあげてることなんてない気がする｡』
『...それが､今の行動??』
そう言うと京本の顔は上がり､目が合った｡
『そっか｡』
そう言って俺は再び隣に座り､包み込むように京本を抱きしめた｡
『...京本｡俺のこと愛してるよね??』
『...愛してるよ｡』
『離れたくない??』
『...当然｡』
『俺も一緒｡』
『...｡』
『...そもそもさ｡恋人らしいって､形が決まってるわけじゃないと思う｡それぞれじゃダメなのかな??』
『...｡』
『京本はヤらなきゃ恋人らしいことできてるって証明できてないと思う??』
『...でも｡』
『...俺は今のままで十分幸せだよ??』
そう言うと京本は俺の背中に腕を回してくれた｡
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みちゅどん(プロフ) - 初めまして！涙ボロボロ流しながら読ませていただきました！更新待ってます♪ (2020年9月17日 21時) (
レス) id: 7115fd05ac (このIDを非表示/違反報告)
みかん - このお話大好きです!!!これからも頑張ってください!!! (2019年9月21日 21時) (レス) id: 1179d0f47a (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしてます！ (2019年9月16日 23時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
3 - 続きを楽しみにしてます (2019年5月4日 9時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 楽しみにしています (2019年3月13日 21時) (レス) id: b86fc9f85c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年1月26日 7時
