目覚め ページ3
運の悪いことに、私は悪夢を見た。
どこまでもどこまでも 追ってくる「何か」に、私は息を切らしながら逃げている。
ーーーそんな、夢だった。
『ーーーッ!!』
目に映るのは、いつもの カーテンの隙間からもれる朝日
そして自分の部屋の家具など。
それを見て、私はホッと胸を撫で下ろした。
『っはああああ、 なんだ夢か…よかったあ〜〜』
チラ と、時計を見た。……時計を見てしまった。時計を見てしまった!
ーー少年、少女漫画の1話でよく見るあのシーンだ
『うあああああああああ!!遅刻だあああああ!!』
私はすぐ跳ね起き、洗面台へと駆ける。
落ち込んでる暇なく、その後秒速で制服を着て口にヴィ◯インゼリーを流し込んだ。
『顔よーし、服装よーし、ハンカチ ティシュよーし。』
身なりには気をつけなければ。なんていったって今日は、
新しい学校に転校したその初日なのだから!
『いってきまーす!』
私は元気よく走り出す。
ーーーードアが閉まっても、 [いってらっしゃい]の声はない。
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作者名:甘酒 | 作成日時:2018年3月24日 16時